この記事のまとめ
- COBOL・レガシー言語エンジニアはメインフレーム開発の希少価値と論理的思考力を武器に転職できる
- レガシーシステム移行・モダナイゼーション案件が増加し、COBOL知識を持つエンジニアの需要が高まっている
- Java・Python・Cloudネイティブ技術を習得することで年収1500万円の高収入ポジションへの転職が可能
「COBOLなんて古い言語をやっていても将来性がない」そんな不安を抱えているレガシー言語エンジニアの方も多いのではないでしょうか。
実は、COBOL・PL/I・アセンブラなどのレガシー言語経験者は、現在のIT市場において極めて価値の高いエンジニアです。多くの大企業がメインフレームシステムのモダナイゼーションに取り組んでおり、レガシーシステムを理解できるエンジニアへの需要は急激に高まっています。
この記事では、レガシー言語エンジニアがメインフレーム開発経験を武器に、モダン技術分野での高年収転職を実現する具体的な戦略とスキル習得法について詳しく解説します。
COBOL・レガシー言語エンジニアの市場価値が急上昇している理由
多くのエンジニアが「古い技術」と考えがちなCOBOL・PL/I・アセンブラですが、実は現在の転職市場において極めて高い価値を持っています。その背景には、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進とレガシーシステムのモダナイゼーション需要の急拡大があります。
メインフレームシステムが支える現代のビジネス基盤
驚くべきことに、世界の金融機関の95%以上、政府系システムの70%以上が、いまだにメインフレーム上で稼働しています。これらのシステムは、1日に数十億件の取引を安全かつ確実に処理しており、社会インフラとして欠かせない存在です。
日本の大手銀行、保険会社、官公庁、大企業の基幹システムの多くがCOBOLで構築されています。これらの企業は、システムの安定性と信頼性を重視するため、完全な置き換えではなく段階的なモダナイゼーションを選択しています。そのため、レガシーシステムを理解し、モダン技術との橋渡しができるエンジニアの需要が急激に高まっているのです。
レガシーシステム人材不足が深刻化
現在、COBOL・PL/I・アセンブラを扱えるエンジニアの多くが50代後半から60代となり、定年退職が相次いでいます。一方で、若手エンジニアはモダンな技術に注力する傾向があり、レガシー言語を学ぶ機会が限られています。
この状況が、レガシー言語エンジニアの希少価値を押し上げています。企業は、既存システムの保守・運用、そしてモダナイゼーションプロジェクトを推進するため、レガシーシステムの知識を持つエンジニアに対して破格の条件を提示するようになっています。
実際に、COBOLエンジニアの求人では年収1000万円~1500万円の案件が増加しており、特にモダナイゼーション経験を持つエンジニアに対しては年収2000万円を超える提示例も報告されています。
レガシー言語エンジニアが活躍できる転職先分野
レガシー言語エンジニアの転職先は、単にモダンなIT企業だけではありません。メインフレーム開発経験を活かせる分野は多岐にわたり、それぞれ異なる魅力と年収レンジを持っています。
現在の市場動向を踏まえ、レガシー言語エンジニアが高い評価を受けやすい転職先分野について詳しく解説していきます。これらの分野を理解することで、あなたの経験を最大限に活かせる転職戦略を立てることができるでしょう。
金融業界
金融業界は、レガシー言語エンジニアにとって最も高い評価と年収を期待できる分野です。メガバンク、地方銀行、証券会社、保険会社、クレジットカード会社の多くが、いまだにCOBOLベースの基幹システムを運用しており、これらの企業では年収1200万円~1800万円のポジションが数多く存在します。
レガシーシステム保守・運用エンジニア
金融機関の基幹システムは24時間365日稼働し続ける必要があり、システム障害は社会的な影響を与えるため、高い技術力と責任感を持つエンジニアが求められています。COBOL・PL/Iでの開発経験があれば、即戦力として高く評価されます。
モダナイゼーションプロジェクトリーダー
既存のCOBOLシステムをJavaやクラウドベースのシステムに移行するプロジェクトが急増しています。レガシーシステムの仕様を理解し、モダン技術との橋渡しができるエンジニアには、プロジェクトリーダーとして年収1500万円~2000万円のポジションが提示されています。
システムアーキテクト
金融システムの設計・アーキテクチャ策定において、レガシーシステムの知識と新技術の組み合わせは非常に価値があります。システム全体を俯瞰できる経験豊富なエンジニアには、アーキテクト職として破格の条件が提示されるケースが増えています。
大手SIer・システムインテグレーション業界
大手SIer(システムインテグレーター)では、レガシーシステムのモダナイゼーション案件が急激に増加しており、COBOLエンジニアの需要が極めて高くなっています。NTTデータ、富士通、日立、NEC、IBMなどの大手企業では、年収1000万円~1600万円のポジションが豊富に用意されています。
モダナイゼーションコンサルタント
企業のレガシーシステム移行戦略を策定し、技術的な課題解決から業務プロセス改善まで幅広く支援する役割です。COBOLからJava・Python・クラウドへの移行設計において、あなたのレガシーシステム理解は極めて高く評価されます。
レガシー移行スペシャリスト
既存のCOBOL・PL/Iシステムの解析・仕様書作成から、新システムへのデータ移行まで、技術的な移行作業をリードする専門職です。メインフレームからオープンシステムへの移行プロジェクトでは、このスキルセットを持つエンジニアに対して破格の条件が提示されています。
システム設計アーキテクト
レガシーシステムの知識を基盤として、新しいアーキテクチャ設計を行う高度な専門職です。既存システムの制約条件を理解した上で最適な新システム設計ができるエンジニアには、プリンシパルエンジニアクラスの待遇が用意されています。
政府・官公庁・公的機関
政府機関、地方自治体、年金機構、税務署、官公庁系法人の多くが、COBOLベースの基幹システムを運用しています。これらの機関では、システムの安定性と継続性が最重要視されるため、レガシーシステムの専門知識を持つエンジニアに対して安定した高収入ポジションが提供されています。
行政システム開発エンジニア
自治体の住民基本台帳、税務システム、社会保障システムなど、国民生活に直結する重要システムの開発・保守を担当します。COBOLでの堅実な開発経験は、これらのミッションクリティカルなシステムにおいて非常に高く評価されます。年収800万円~1200万円の安定したポジションが多数存在します。
レガシー移行プロジェクトマネージャー
政府系システムのモダナイゼーション計画において、プロジェクト全体の統括を行う重要なポジションです。技術的な理解に加えて、行政プロセスや法令要件の知識も必要となるため、経験豊富なレガシーエンジニアには年収1300万円~1700万円の管理職ポジションが提示されています。
デジタル庁・IT政策立案エンジニア
デジタル庁をはじめとする国の機関では、行政のデジタル化推進において技術的な知見を持つエンジニアが求められています。レガシーシステムの現状を理解し、新しい技術との融合を図れるエンジニアには、政策立案レベルでの重要な役割が期待されています。年収1400万円~1800万円の上級職ポジションも存在します。
メインフレームベンダー・IBM・富士通等
IBMやそのパートナー企業、富士通、日立などのメインフレームベンダーでは、レガシー言語エンジニアは極めて高く評価される存在です。これらの企業では、次世代メインフレームの開発やクラウドネイティブ技術との統合において、COBOLエンジニアの知見が不可欠となっています。
メインフレーム製品開発エンジニア
IBM z/OSやFujitsu BS2000などのメインフレームOS開発において、COBOLランタイム環境の改善やパフォーマンス最適化を担当します。低レベルシステムプログラミングからアプリケーション開発まで幅広い知識が活かされ、年収1500万円~2200万円の高収入ポジションが用意されています。
ハイブリッドクラウドアーキテクト
メインフレームとクラウドサービスを統合したハイブリッド環境の設計・構築を担当する新しい専門職です。レガシーシステムの制約を理解した上で、AWS・Azure・GCPとの最適な連携方法を設計できるエンジニアには、アーキテクトレベルの破格の待遇が提示されています。
レガシーモダナイゼーション製品マネージャー
自動変換ツールやレガシー言語からモダン言語への移行支援ツールの製品開発において、技術仕様策定から市場ニーズの分析まで幅広く担当する役割です。技術的なバックグラウンドとビジネス感覚の両方が求められる高度なポジションで、年収1600万円~2000万円の収入が期待できます。
レガシー言語エンジニアの年収相場と市場価値
レガシー言語エンジニアの年収は、一般的なIT職種と比較して著しく高い水準にあります。COBOLエンジニアの希少性と重要性が年収に直結しており、経験年数とスキルレベルに応じて大幅な年収アップが期待できます。
経験年数別年収相場
レガシー言語エンジニアの市場価値は経験と専門性に大きく左右されます。以下に、現在の転職市場における実際の年収相場をご紹介します。
経験年数 | COBOL保守・運用 | モダナイゼーション経験あり | アーキテクト・PM経験あり |
---|---|---|---|
3~5年 | 600万円~800万円 | 800万円~1000万円 | 1000万円~1200万円 |
5~10年 | 800万円~1000万円 | 1000万円~1300万円 | 1200万円~1600万円 |
10~15年 | 1000万円~1200万円 | 1300万円~1700万円 | 1600万円~2000万円 |
15年以上 | 1200万円~1500万円 | 1700万円~2200万円 | 2000万円~2500万円 |
業界別年収レンジ
転職先の業界によっても年収レンジが大きく異なります。特に金融業界とメインフレームベンダーでは破格の条件が提示されています。
業界 | 年収レンジ | 特徴 |
---|---|---|
メガバンク・証券 | 1200万円~1800万円 | 安定性重視、高い責任 |
地方銀行・信金 | 800万円~1200万円 | ワークライフバランス良好 |
大手SIer | 1000万円~1600万円 | 多様なプロジェクト経験 |
メインフレームベンダー | 1500万円~2200万円 | 最先端技術との融合 |
政府・官公庁 | 800万円~1400万円 | 社会的意義、安定性 |
これらの年収相場は、レガシー言語エンジニアの市場価値が従来のIT職種を大幅に上回っていることを示しています。特に、モダナイゼーション経験を持つエンジニアには、年収2000万円を超える提示例も珍しくありません。
レガシー言語エンジニアが習得すべきモダン技術スキル
レガシー言語エンジニアが転職市場で更に高い評価を得るためには、既存のCOBOL・PL/I・アセンブラ知識に加えて、モダン技術スキルを戦略的に習得することが重要です。
完全にレガシー技術を捨てる必要はありません。むしろ、レガシーシステムの深い理解とモダン技術の組み合わせこそが、あなたの市場価値を最大化する鍵となります。ここでは、転職成功率を高めるために優先的に習得すべき技術スキルについて詳しく解説します。
Java・Spring Framework
COBOLからJavaへの移行案件が急増しており、Java習得は最も投資対効果の高いスキルアップです。特にSpring FrameworkとSpring Bootの知識があれば、レガシーシステムからマイクロサービスアーキテクチャへの移行プロジェクトで即戦力として評価されます。
COBOLで培った業務ロジックの理解力とJavaのオブジェクト指向プログラミングを組み合わせることで、既存システムの要件を新システムに正確に移植できるエンジニアとして、年収1200万円~1700万円のポジションが期待できます。学習期間の目安は6ヶ月~1年程度です。
Python・データ分析
メインフレームには膨大なデータが蓄積されており、このデータをPythonで分析・活用する需要が急拡大しています。COBOL知識を持つエンジニアがPython・pandas・NumPyを習得することで、レガシーデータの活用コンサルタントとして高い市場価値を獲得できます。
特に金融機関では、長年蓄積された取引データをAI・機械学習で活用するプロジェクトが増加しており、データの構造と業務要件を理解できるレガシーエンジニアには年収1300万円~1800万円の条件が提示されています。学習期間の目安は3ヶ月~6ヶ月程度です。
AWS・Azure・GCPクラウド技術
レガシーシステムのクラウド移行は最も注目される分野の一つです。AWS・Azure・Google Cloud Platformの基礎知識を習得することで、オンプレミスからクラウドへの移行設計ができるエンジニアとして極めて高い評価を受けられます。
特にメインフレームワークロードのクラウド移行においては、既存システムの制約条件と移行先クラウドサービスの特性を理解できるエンジニアが不足しており、このスキルセットを持つエンジニアには年収1400万円~2000万円のアーキテクトポジションが提示されています。
Docker・Kubernetes・コンテナ技術
レガシーアプリケーションのコンテナ化とマイクロサービス化は、モダナイゼーションの中核技術です。Docker・Kubernetesの理解があるレガシーエンジニアは、既存システムを段階的にモダン化するプロジェクトにおいて重要な役割を担います。
COBOLアプリケーションをコンテナ環境で動作させる技術や、レガシーサービスと新サービスをKubernetesクラスター内で連携させる設計ができるエンジニアには、DevOpsエンジニアとして年収1300万円~1600万円のポジションが用意されています。学習期間は4ヶ月~8ヶ月程度を見込んでください。
未経験からIT業界への転職を成功させるためのポイント
未経験からでも条件に合うIT企業を探して転職を成功させたいと考えている場合は、ここで紹介するポイントを重視して準備を始めてみましょう。特に志望動機や自己PRでは、未経験だからといって何もアピールしないのではなく、これまでの経験を基に自分を採用するメリットを企業へうまく伝える必要があります。それぞれの例文も紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
未経験者を募集している求人を探す
未経験からIT業界へ転職するには、未経験者を募集する求人を探すことが鍵となります。IT業界では、技術進化による需要拡大のため、多くの企業が新しい人材の参入を求めています。未経験者でも挑戦できる職種は多々ありますが、サポート・ヘルプデスクやインフラエンジニアなどのように、業務がマニュアル化されている職種は特に未経験者向けです。
さらに、転職エージェントを活用することで、未経験者向けの求人情報を効率的に探せます。
教育制度の有無を確認して企業を選ぶ
未経験からIT業界へ転職する場合、教育制度の充実度を確認しておいたほうが安心です。たとえば大企業の場合、研修内容やスケジュールなどの骨組みが整っている傾向にあります。
逆にベンチャー企業だと研修内容が確立しておらず、社員の働きを見て学ぶ姿勢を求められるケースがあります。入社してまもなくの状態で、即戦力としての働きを求められる可能性もあるでしょう。スキルを学んでから実践していきたい方は、教育制度の有無と内容まで把握してから転職先を決めることをおすすめします。
IT業界に役立つ資格を取得する
IT業界未経験者の場合、ITスキル習得に向けて勉強している姿勢を見せるため、以下のような資格を取得するのがおすすめです。
- ITパスポート
- 基本情報技術者試験
- マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
- 応用情報技術者試験
また以下のようなスキルを持っている場合、未経験でもIT業界で活躍できる可能性が高いといえます。
- 論理的思考力
- プログラミングスキル
- コミュニケーション能力
- プレゼンスキル
- 資料作成能力
- 英語力
IT業界では、物事を筋道立てて考え、プログラミングで形にしていく力が求められます。また、チームやクライアントとの話し合いを進めていく中で、分かりやすく伝える力も必要です。IT業界の最新情報は英語圏から発信されるケースも多いため、英文を読み解く語学力があるとなおよいでしょう。
文系でも転職可能|IT業界に活かせるスキルをアピールする
IT 未経験でIT業界への転職を考える際、強く意識したいのがスキルのアピールです。多くのIT企業では、技術的なバックグラウンドよりもビジネススキルやコミュニケーション能力を重視する傾向があります。
たとえば、パソコンスキルとしてMicrosoft ExcelやMicrosoft Wordを使いこなせることはIT業界でも役立ちます。また、論理的に物事を考えるためのロジカルシンキングも重要です。プロジェクトの進行を支える役割を担うときには、複雑な問題を分解して解決策を考える力が問われるからです。
また、IT業界はチームでの協働やクライアントとの密接なコミュニケーションが多いため、スムーズな意思疎通を図るためのコミュニケーション能力も評価されます。このように、文系理系にかかわらず、既存のスキルと意欲をアピールすることで、IT業界での新しいキャリアを切り開くことが可能です。
【例文あり】志望動機を明確にしておく
未経験からIT業界への転職を成功させるために、志望動機の内容はじっくり考えて準備しておきましょう。アピールできる専門的なスキルがないからこそ、「なぜIT業界で働きたいのか」という理由を明確に伝えると、採用につながりやすくなります。押さえておきたいポイントは、下記のとおりです。
- 身につけたいスキルや目指すポジションなど目標を伝える
- 仕事への興味や関心を積極的に伝えて入社意欲の高さを示す
- 自分自身のエピソードを盛り込む
3つのポイントを基に、職種別の例文を2つ紹介します。
プログラマー
【例文】 現在はものづくりを行う会社で働いておりますが、アイデアを1から形にしていくことにやりがいを感じたため、プログラマーを希望いたしました。
現在はJavaやPythonを学んでおり、入社後も業務内容に応じて使用できる言語を増やしていく所存です。より高度なスキルを身につけ、将来的にはシステムエンジニアやITスペシャリストを目指したいと考えています。
システムエンジニア
【例文】 前職では、業務効率化のためSEの方と打ち合わせをする機会が多くありました。その中でITシステムの重要性を実感し、システムエンジニアになろうと決意いたしました。これまで営業職として「顧客の役に立つ仕事をしたい」と奮闘してまいりましたが、今後はIT業界の中でその思いを実現したいと考えております。
現在はJavaのプログラムについて勉強しており、自分の考えたシステムが形になっていく楽しさも実感しています。前職でのマネジメント経験も活かし、入社後はプロジェクトマネージャーを目指してスキルを磨いていく所存です。
上記に加えて、企業の魅力や特徴など、働きたいと思った理由を盛り込むとなおよいでしょう。
【例文あり】履歴書や面接での自己PRも重要
未経験からIT業界を目指す際、「ITのスキルはありません」とだけ伝えるのは避けたほうがよいでしょう。採用するメリットがないと企業側に判断される可能性があるためです。職種関係なく活かせるスキルや、入社前に取得した資格などを積極的にアピールしていきましょう。下記に、例文を紹介します。
プログラマー
【例文】 私の強みは、課題解決能力とコミュニケーション能力です。現在塾講師として働いており、生徒に積極的に話しかけて悩みをヒアリングし、どのような解決策があるか一緒に考えています。
目の前でトラブルが発生した際に、冷静かつ客観的に現状を分析し、最善の対処法を提案していく力は、プログラマーとしても活かせるのではないかと考えております。入社後はコミュニケーション能力を発揮し、チームで協力してひとつずつ成果を積み上げていけるよう努めていく所存です。
システムエンジニア
【例文】 私の強みは、常にチャレンジ精神を持って取り組む姿勢です。現職では、業務での反省点をまとめて次に活かすこと、必要なスキルは積極的に磨くことを心がけております。現在は、スクールに通いながらシステムエンジニアに求められる技術を習得しているところです。学習意欲の高さを活かし、貴社に最大限貢献できるよう努めます。
転職エージェントを活用した準備がおすすめ
未経験からIT業界への転職を成功させるためには、転職エージェントを活用して準備を進める方法をおすすめします。転職エージェントを利用する大きなメリットは、転職希望者の適性や経験に合った企業を紹介してくれる点です。
また転職のプロが志望動機の書き方や面接のアドバイス、転職後のアフターフォローなどをしてくれるサービスもあります。IT業界は専門性が高いため、まったくの未経験者が個人で行う転職活動には限界があるでしょう。これらのサービスは無料で受けられるケースが多いため、うまく活用してみてください。
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未経験からIT業界へ転職するメリット
まったくの未経験からIT業界へ転職するとなると、仕事を覚えるのに苦労することもあるでしょう。しかし未経験であっても、IT業界へ転職して得られる利点は十分あります。ここでは、未経験からIT業界へ転職するメリットを2つに分けて紹介します。
在宅勤務など自由度の高い働き方ができる場合も
IT業界の仕事は、基本的にインターネット環境が整っていればパソコンひとつで作業できます。そのため、在宅ワークやノマドワークなど場所を選ばない働き方が実現可能です。
また、個人作業が多い職種であれば周りと勤務時間を合わせる必要がないため、フレックスタイム制を導入している企業もあります。出産や子育てなどライフステージの変化に合わせて自由度の高い働き方を選択できる点は、IT業界へ転職するメリットといえます。
キャリアプランを立てやすい
IT業界で仕事をすると専門的なスキルを身につけられます。そのため、実績を活かして転職したりフリーランスとして独立したりと、キャリアプランを立てるうえでの選択肢が幅広い点は大きなメリットです。またひとつの業種にこだわるのではなく、担当できる業務を次々と広げていくことで年収アップを狙える可能性もあります。将来の目標を立てやすく、仕事に対するやる気にもつながるでしょう。
未経験からIT業界への転職はきつい?知っておきたい注意点
働き方の自由度が高く、専門的なスキルを磨けるIT業界に魅力を感じる方もいるでしょう。しかし、未経験から転職するとなると、大変な点があることも事実です。ここでは、IT業界へ転職したいと考える際に知っておきたい注意点を2つ紹介します。
未経験でも応募できる求人を自分で見つけるのは難しい
転職を希望する企業が決まっている場合は、採用ページから直接アクセスしてみるとよいでしょう。しかし企業の採用サイトは、キャリア採用や新卒採用の求人が多い傾向にあります。未経験からIT業界への転職を目指す場合は、ひとつずつ企業のホームページを検索していくのではなく、転職サイトや転職エージェントを活用する方法がおすすめです。
転職サイトや転職エージェントはインターネット環境さえあればいつでも自由に求人を検索でき、動画や画像も確認できるため企業のイメージが湧きやすいといえます。また転職サイトや転職エージェントは、無料でサービスを利用できる点もメリットです。
人員不足で業務量の負担が大きい可能性がある
IT業界は、人材が不足している企業も少なくありません。ひとりに課せられる業務量が多い企業に転職してしまうと、残業や休日出勤が必要となる可能性もあります。
思った以上に過酷さを感じ、「イメージと違った」「前職のほうがよかった」など後悔してしまうケースもあるでしょう。このような企業に転職しないためには、雇用条件を十分確認する、転職エージェントのキャリアアドバイザーに企業の内情を聞くなどの方法が有用です。
未経験からIT業界を目指す際に気になる疑問を解決
未経験からIT業界への転職を目指すために必要なポイントを理解したものの、細かい疑問が残っている方もいるでしょう。ここでは、副業やアルバイトからIT業界を目指す方法、フリーランスとしての独立やインターン情報などを紹介します。また、学歴が重視されるのかといった点も触れています。
副業やアルバイトから始められる?
未経験でIT業界の副業を始める場合、いきなり仕事を獲得するのは困難です。スクールに通ってスキルを磨いたり、一度IT業界に転職して実績を作ったりしてからのほうがスムーズにいく可能性は高いといえます。また企業のアルバイトであれば未経験でも採用してくれるケースは多々あり、実績作りにも向いています。
フリーランスとして活躍するには?
ITフリーランスは業務の幅が広く、需要も高いと考えられます。しかし未経験からいきなりフリーランスを目指すのは難しく、まずは実績や人脈作りを優先させるとよいでしょう。一度IT業界に転職して専門性を高め、そのスキルを基にフリーランスに転向したほうが、未経験で始めるより安定した収入を得られる可能性は高いといえます。
高卒でもIT業界を目指せる?
IT業界は需要が高く、また学歴より実績を重視する企業もあるため、大学や専門学校を卒業していない方でも採用される可能性は十分にあります。ただし、大卒レベルの数学知識が求められるシステム開発などの業種では、高卒だと採用時に不利になってしまう場合があるため注意が必要です。求人情報の内容をよく確認し、高卒でも応募できる業種を選択したほうが無難です。
未経験でもインターンを受けることは可能?
IT業界のインターンは、未経験でも受けられる可能性はあります。ただしほとんどの企業では、プログラミングなどのスキルを身につけていることが条件となるでしょう。まったくの未経験だと、まずひとつの言語を習得するまでに大幅な時間がかかってしまうためです。未経験でインターンに参加する場合も、独学やスクールである程度の知識は身につけておきましょう。
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まとめ
未経験者がIT業界へ転職を目指す際には、具体的な職種や求められるスキル、資格の理解が重要です。また、教育制度が整った企業を選ぶことでスムーズな適応が可能になります。
未経験からIT業界への転職を成功させるには、未経験者を募集している求人を探すことが欠かせません。その際には、IT業界の転職事情に精通している転職エージェントが役立ちます。
マイナビITエージェントでは、専任のキャリアアドバイザーが未経験者を募集しているIT求人を紹介します。応募書類の添削や面接対策など転職を成功に導くサポートも充実しているため、未経験からIT業界を目指したいとお考えの方は、お気軽にご相談ください。