コロナ禍を経て、エンジニアの働き方に対する意識は大きく変わりました。職場での感染対策や在宅勤務制度を重視して転職先を選ぶエンジニアが増えています。しかし、どのような企業が本当に健康的な職場環境を提供しているのかを見極めることは、決して簡単ではありません。
実は、多くのエンジニアが転職後に「思っていたほどテレワーク制度が整っていなかった」「感染対策が不十分だった」といった後悔を経験しています。適切な企業選びをしなければ、理想的な働き方を実現することはできません。
そこで今回は、コロナ後の時代に求められるヘルシーワークプレイスの見極め方から、理想的なテレワーク環境を整えた企業の特徴まで、エンジニア転職における職場環境の選び方を詳しく解説します。この記事を読むことで、あなたも安心して働ける理想的な転職先を見つけることができるようになるでしょう。
コロナ後のエンジニア転職で重視すべき3つのポイント
新型コロナウイルスの影響により、エンジニアの働き方や職場に対する価値観は根本的に変化しました。これまでは技術力や年収などが転職の主な判断基準でしたが、現在では職場の安全性や働き方の柔軟性が同じかそれ以上に重要視されています。
特に注目すべきは、多くのエンジニアが「二度と通勤ラッシュに揉まれたくない」「職場でのクラスター発生リスクを避けたい」という思いを抱いていることです。実際に、転職理由の上位に「リモートワーク制度の充実度」や「職場の感染対策」が挙がるようになってきています。
そうした状況を踏まえ、コロナ後のエンジニア転職で最も重要となる3つのポイントについて詳しく解説していきます。
テレワーク制度の実質的な運用状況
多くの企業が「テレワーク可能」を謳っていますが、その実態は千差万別です。表面的な制度の有無だけでなく、実際にどの程度の社員がテレワークを活用しているかが重要な判断材料となります。
理想的な企業では、全社員の70%以上がテレワークを活用しており、週5日在宅勤務も当たり前になっています。一方で、制度はあるものの「重要な会議は必ず出社」「プロジェクトによってはテレワーク禁止」といった制約が多い企業も存在するのが現実です。
転職活動では、人事担当者に具体的な利用率や利用頻度について質問することをお勧めします。「現在のエンジニアの方々は、平均して週何日程度テレワークを活用されていますか?」といった具体的な質問により、実際の運用状況を把握できるでしょう。
オフィス環境での感染対策体制
出社が必要な場合でも、適切な感染対策が講じられているかは極めて重要です。単に「マスク着用をお願いしています」といったレベルではなく、科学的根拠に基づいた包括的な対策が実施されているかを確認する必要があります。
優良企業では、定期的な空気の入れ替えシステム、座席間の十分な距離確保、定期的な抗原検査の実施、体調不良時の有給取得推奨など、多層的な感染防止策が整備されています。これらの取り組みは、単に感染症対策というだけでなく、従業員の健康と安全を真剣に考える企業文化の表れでもあります。
面接時には、実際のオフィス見学を依頼することで、机上の制度と現実のギャップを確認することができます。清潔感のあるオフィス環境や、従業員が安心して働けている様子を直接確認することが、転職後の満足度に大きく影響するでしょう。
ハイブリッドワーク時代のコミュニケーション基盤
テレワークとオフィス勤務を組み合わせたハイブリッドワークでは、効果的なコミュニケーション基盤が不可欠です。単にZoomやSlackを導入しているだけでは、真のハイブリッドワーク環境とは言えません。
成功している企業では、非同期コミュニケーションを前提とした業務フローの構築、オンライン・オフライン問わず参加できる会議設計、デジタルツールを活用した情報共有の仕組みなどが整備されています。これにより、在宅勤務者と出社勤務者の間で情報格差が生まれることなく、公平で効率的な協働が実現されているのです。
転職前に、現職のエンジニアからの評判やレビューサイトの情報をチェックして、実際のコミュニケーション環境について情報収集することをお勧めします。
ヘルシーワークプレイスを実現している企業の特徴
理想的な職場環境を提供している企業には、いくつかの共通する特徴があります。これらの特徴を理解することで、転職先候補の企業が本当にエンジニアの健康と安全を重視しているかを判断できるようになります。
転職活動では表面的な制度や福利厚生の説明に惑わされることなく、実際の企業文化や運用実態を見極めることが重要です。ここからは、コロナ後の時代に求められるヘルシーワークプレイスの具体的な特徴について詳しく見ていきましょう。
包括的な健康管理制度の導入
先進的な企業では、単なる感染対策にとどまらず、エンジニアの心身の健康を包括的にサポートする制度を導入しています。定期的な健康診断の充実、メンタルヘルスカウンセリングの提供、ストレスチェックの実施とフォローアップなど、従業員の健康を多角的に支援する体制が整っています。
また、長時間のデスクワークによる身体的負担を軽減するため、エルゴノミクス(人間工学)に基づいたオフィス環境の整備や、定期的なストレッチタイムの導入、立ち机の提供なども行われています。これらの取り組みは、エンジニアの生産性向上と健康維持の両立を可能にしています。
柔軟な勤務制度と多様な働き方の容認
理想的な企業では、エンジニア一人ひとりのライフスタイルや健康状態に合わせて、柔軟な働き方を選択できる制度が整備されています。フルリモート、ハイブリッド、フレックスタイム、時短勤務など、複数の勤務形態から自由に選択できる環境が提供されています。
特に注目すべきは、体調不良時や家族の看護が必要な場合に、罪悪感を感じることなく休暇を取得できる企業文化が醸成されていることです。これは、従業員の健康を最優先に考える企業姿勢の表れであり、結果的に組織全体の生産性向上にも寄与しています。
透明性の高い情報開示と従業員との信頼関係
優良企業では、職場の感染状況や健康管理に関する情報を従業員に対して透明性を持って共有しています。感染者が発生した場合の対応プロセス、濃厚接触者への対応方針、職場環境の改善状況などを定期的に報告することで、従業員との信頼関係を築いています。
このような企業では、従業員の意見や提案を積極的に聞き入れる体制も整っており、現場のエンジニアからの感染対策に関する改善提案が速やかに検討・実施される仕組みが確立されています。経営陣と現場の間にオープンなコミュニケーションチャネルがあることは、持続可能なヘルシーワークプレイスの実現において不可欠な要素です。
また、個人情報の取り扱いについても厳格なガイドラインを設けており、健康情報のプライバシー保護と職場の安全確保のバランスを適切に保っている点も重要な特徴として挙げられます。
転職活動で確認すべき5つのチェックポイント
理想的なヘルシーワークプレイスを見つけるためには、転職活動の各段階で具体的なチェックポイントを確認することが重要です。表面的な制度説明に満足することなく、実際の運用状況や企業文化まで踏み込んで調査することで、入社後のギャップを最小限に抑えることができます。
ここからは、面接や企業研究の際に必ずチェックしておきたい重要なポイントを詳しく解説していきます。これらのポイントを活用することで、あなたも健康と安全を重視する理想的な転職先を見つけることができるでしょう。
チェックポイント1: テレワーク制度の具体的な運用実態
「テレワーク可能」という記載があっても、実際の運用実態は企業によって大きく異なります。面接では以下の質問を通じて、リアルな状況を把握することが重要です。
「現在のエンジニアの方々は、実際に週何日程度テレワークを活用されていますか?」「テレワーク中でも参加必須の会議や業務はありますか?」「緊急時の出社要請はどの程度の頻度で発生しますか?」これらの質問により、制度の表面的な存在ではなく、実際の運用状況を確認できます。
また、テレワーク環境のサポート体制についても確認しておきましょう。在宅勤務用の機材支給、通信費補助、作業環境の整備支援などが充実している企業は、本格的にテレワークを推進していると判断できます。
チェックポイント2: オフィスでの感染対策の具体的な取り組み
出社が必要な日には、どのような感染対策が講じられているかを詳しく確認しましょう。「マスク着用のお願い」程度では不十分です。定期的な換気システム、座席レイアウトの工夫、清掃・消毒の頻度、従業員の健康チェック体制などについて具体的に質問することが重要です。
特に注目すべきは、感染者が発生した場合の対応プロセスです。迅速な情報共有、濃厚接触者の特定と対応、職場の消毒作業、在宅勤務への切り替えなど、具体的な手順が明文化されている企業は信頼できます。これらの情報は面接で積極的に確認し、企業の真剣度を判断する材料としましょう。
チェックポイント3: ハイブリッドワーク環境でのコミュニケーション基盤
在宅勤務者と出社勤務者が混在する環境では、情報格差が生まれやすくなります。どのようなツールやプロセスで公平なコミュニケーションを担保しているかを確認することが重要です。
「会議は全てオンライン参加可能ですか?」「重要な情報共有はどのような方法で行われていますか?」「在宅勤務者が疎外感を感じないような工夫はありますか?」これらの質問を通じて、ハイブリッドワーク環境での働きやすさを事前に把握できます。
チェックポイント4: 健康管理制度とメンタルヘルスサポート
感染対策だけでなく、従業員の総合的な健康管理にどの程度力を入れているかも重要な判断材料です。定期健康診断の充実度、メンタルヘルスカウンセリングの提供、ストレスチェックの実施とフォローアップなどについて確認しましょう。
また、長時間のデスクワークによる身体的負担を軽減する取り組みも重要です。エルゴノミクス機器の提供、定期的なストレッチタイムの推奨、立ち机の導入などの施策があるかどうかを確認することで、企業の健康意識の高さを判断できます。
チェックポイント5: 柔軟な働き方制度の実際の運用状況
制度の存在だけでなく、実際に利用されているかどうかが重要です。フレックスタイム、時短勤務、フルリモートなどの制度について、「実際に利用している社員の割合はどの程度ですか?」「利用時に同僚や上司からの理解は得られていますか?」といった質問で実態を確認しましょう。
体調不良時や家族の事情で急な休暇が必要になった場合の対応についても確認しておくことが大切です。有給取得の推奨状況、代替要員の確保体制、緊急時のサポート体制などが整っている企業は、従業員の健康と生活を真剣に考えている証拠です。
理想的な転職先を見つけるための具体的なアクションプラン
ヘルシーワークプレイスを実現している企業を見つけるためには、戦略的なアプローチが必要です。表面的な情報収集だけでは、本当に理想的な職場環境かどうかを判断することはできません。ここでは、転職成功率を高めるための具体的な行動指針を示します。
情報収集の多角化で真実を見極める
企業の公式情報だけでなく、複数の情報源から職場環境の実態を把握することが重要です。現職・元職員の口コミサイト、SNSでの企業評判、業界内での噂話など、様々な角度から情報を収集しましょう。
特に有効なのは、LinkedIn等のビジネスSNSを活用して、実際にその企業で働いているエンジニアと直接コンタクトを取ることです。カジュアルな面談を通じて、生の声を聞くことで、面接では聞けない本音の部分を知ることができます。
面接戦略: 的確な質問で企業の本質を見抜く
面接では、用意周到に準備した質問を通じて、企業の真の姿勢を確認することが重要です。単に制度の有無を聞くのではなく、具体的な運用実績や数値データを求めることで、企業の本気度を測ることができます。
「コロナ後、実際にテレワーク制度を利用している社員の割合はどのように変化しましたか?」「感染者が発生した際の最新の対応事例を教えてください」といった、具体性のある質問を準備しておきましょう。
転職エージェントとの効果的な連携
経験豊富な転職エージェントは、企業の内部情報について貴重な情報源となります。特に、職場環境や働き方改革の実態について、公開されていない情報を持っている可能性があります。
エージェントとの面談では、あなたの健康面での優先事項や働き方の希望を明確に伝え、それらの条件を満たす企業の紹介を依頼しましょう。優秀なエージェントであれば、企業との関係性を活用して、より詳細な職場環境の情報を提供してくれるはずです。
まとめ
コロナ後の時代において、エンジニアの転職における価値観は大きく変化しました。技術力や年収も重要ですが、職場の安全性やテレワーク制度の充実度、ハイブリッドワーク環境でのコミュニケーション基盤などが、転職成功の重要な判断基準となっています。
理想的なヘルシーワークプレイスを見つけるためには、表面的な制度の有無だけでなく、実際の運用状況や企業文化まで踏み込んで調査することが重要です。今回紹介した5つのチェックポイントと具体的なアクションプランを活用することで、あなたも安心して働ける理想的な転職先を見つけることができるでしょう。
転職は人生の重要な転機です。妥協することなく、健康で安全な職場環境を優先した転職活動を進めることで、長期的なキャリア成功と充実した働き方の両立を実現してください。
未経験から転職しやすいIT業界の職種4選
IT業界の仕事には専門的な知識やスキルが求められますが、高まる需要に対応するため未経験採用も行われています。とはいえ、高度な専門知識が求められる職種にすぐにチャレンジできるわけではありません。転職準備として知識やスキルを身につけたり、入社後に研修を受けたりしてスキルレベルを高めていくことが必要です。ここでは、未経験からチャレンジしやすいIT職種を紹介します。
エンジニアやプログラマー
多種多様なIT職種の中で、比較的未経験から転職しやすいのはソフトウェア業界のプログラマーやシステムエンジニア(SE)、ネットワークエンジニアといわれています。これらの職種はシステム構築に欠かせない職種のため需要が高く、「未経験可」の求人も多く出ているからです。
「実務経験がなくても大丈夫なのだろうか」と心配されるかもしれませんが、未経験者を迎え入れている企業の多くは入社後の研修を用意しています。その辺りも事前に確認してみるとよいでしょう。
IT営業
ハードウェアやソフトウェアといったIT製品・サービス関連の営業をIT営業と呼びます。クライアントのビジネスを促進するため、または問題を解決するために最適なツールやシステムを提案するのが仕事です。
自社の製品やサービスに関する知識だけでなく、IT全般に関する知識、クライアントの要望をくみ取る能力、分かりやすく説明するスキルなども必要とされます。人とのコミュニケーションが得意な方におすすめの職種です。
IT事務
IT事務はITエンジニアのサポートをする職種です。専門的な知識は必要とされていませんが、事務作業に必要なMicrosoft ExcelやMicrosoft Wordの基本スキル、タイピング技術、ビジネスマナーなどは必要です。IT業界を知るという意味では、チャレンジしやすい職種といえるでしょう。業務を通じて知識の幅を広げていけるため、別のIT職種へチャレンジする足掛かりにもなります。
テクニカルサポート
テクニカルサポートは、自社製品やサービスに関する技術的な問い合わせに対応します。クライアントと直接対話する形での対応になるため、カスタマーサポートのオペレーター経験がある人などは有利です。クライアントの要望をくみ取る能力や、順序立てて分かりやすく説明するスキルも求められます。
IT関連の基本スキルが必要であることに加え、転職後も勉強を続けて自分をアップデートしていかなければならない職種であることは理解しておきましょう。
未経験からIT業界への転職を成功させるためのポイント
未経験からでも条件に合うIT企業を探して転職を成功させたいと考えている場合は、ここで紹介するポイントを重視して準備を始めてみましょう。特に志望動機や自己PRでは、未経験だからといって何もアピールしないのではなく、これまでの経験を基に自分を採用するメリットを企業へうまく伝える必要があります。それぞれの例文も紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
未経験者を募集している求人を探す
未経験からIT業界へ転職するには、未経験者を募集する求人を探すことが鍵となります。IT業界では、技術進化による需要拡大のため、多くの企業が新しい人材の参入を求めています。未経験者でも挑戦できる職種は多々ありますが、サポート・ヘルプデスクやインフラエンジニアなどのように、業務がマニュアル化されている職種は特に未経験者向けです。
さらに、転職エージェントを活用することで、未経験者向けの求人情報を効率的に探せます。
教育制度の有無を確認して企業を選ぶ
未経験からIT業界へ転職する場合、教育制度の充実度を確認しておいたほうが安心です。たとえば大企業の場合、研修内容やスケジュールなどの骨組みが整っている傾向にあります。
逆にベンチャー企業だと研修内容が確立しておらず、社員の働きを見て学ぶ姿勢を求められるケースがあります。入社してまもなくの状態で、即戦力としての働きを求められる可能性もあるでしょう。スキルを学んでから実践していきたい方は、教育制度の有無と内容まで把握してから転職先を決めることをおすすめします。
IT業界に役立つ資格を取得する
IT業界未経験者の場合、ITスキル習得に向けて勉強している姿勢を見せるため、以下のような資格を取得するのがおすすめです。
- ITパスポート
- 基本情報技術者試験
- マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
- 応用情報技術者試験
また以下のようなスキルを持っている場合、未経験でもIT業界で活躍できる可能性が高いといえます。
- 論理的思考力
- プログラミングスキル
- コミュニケーション能力
- プレゼンスキル
- 資料作成能力
- 英語力
IT業界では、物事を筋道立てて考え、プログラミングで形にしていく力が求められます。また、チームやクライアントとの話し合いを進めていく中で、分かりやすく伝える力も必要です。IT業界の最新情報は英語圏から発信されるケースも多いため、英文を読み解く語学力があるとなおよいでしょう。
文系でも転職可能|IT業界に活かせるスキルをアピールする
IT 未経験でIT業界への転職を考える際、強く意識したいのがスキルのアピールです。多くのIT企業では、技術的なバックグラウンドよりもビジネススキルやコミュニケーション能力を重視する傾向があります。
たとえば、パソコンスキルとしてMicrosoft ExcelやMicrosoft Wordを使いこなせることはIT業界でも役立ちます。また、論理的に物事を考えるためのロジカルシンキングも重要です。プロジェクトの進行を支える役割を担うときには、複雑な問題を分解して解決策を考える力が問われるからです。
また、IT業界はチームでの協働やクライアントとの密接なコミュニケーションが多いため、スムーズな意思疎通を図るためのコミュニケーション能力も評価されます。このように、文系理系にかかわらず、既存のスキルと意欲をアピールすることで、IT業界での新しいキャリアを切り開くことが可能です。
【例文あり】志望動機を明確にしておく
未経験からIT業界への転職を成功させるために、志望動機の内容はじっくり考えて準備しておきましょう。アピールできる専門的なスキルがないからこそ、「なぜIT業界で働きたいのか」という理由を明確に伝えると、採用につながりやすくなります。押さえておきたいポイントは、下記のとおりです。
- 身につけたいスキルや目指すポジションなど目標を伝える
- 仕事への興味や関心を積極的に伝えて入社意欲の高さを示す
- 自分自身のエピソードを盛り込む
3つのポイントを基に、職種別の例文を2つ紹介します。
プログラマー
【例文】 現在はものづくりを行う会社で働いておりますが、アイデアを1から形にしていくことにやりがいを感じたため、プログラマーを希望いたしました。
現在はJavaやPythonを学んでおり、入社後も業務内容に応じて使用できる言語を増やしていく所存です。より高度なスキルを身につけ、将来的にはシステムエンジニアやITスペシャリストを目指したいと考えています。
システムエンジニア
【例文】 前職では、業務効率化のためSEの方と打ち合わせをする機会が多くありました。その中でITシステムの重要性を実感し、システムエンジニアになろうと決意いたしました。これまで営業職として「顧客の役に立つ仕事をしたい」と奮闘してまいりましたが、今後はIT業界の中でその思いを実現したいと考えております。
現在はJavaのプログラムについて勉強しており、自分の考えたシステムが形になっていく楽しさも実感しています。前職でのマネジメント経験も活かし、入社後はプロジェクトマネージャーを目指してスキルを磨いていく所存です。
上記に加えて、企業の魅力や特徴など、働きたいと思った理由を盛り込むとなおよいでしょう。
【例文あり】履歴書や面接での自己PRも重要
未経験からIT業界を目指す際、「ITのスキルはありません」とだけ伝えるのは避けたほうがよいでしょう。採用するメリットがないと企業側に判断される可能性があるためです。職種関係なく活かせるスキルや、入社前に取得した資格などを積極的にアピールしていきましょう。下記に、例文を紹介します。
プログラマー
【例文】 私の強みは、課題解決能力とコミュニケーション能力です。現在塾講師として働いており、生徒に積極的に話しかけて悩みをヒアリングし、どのような解決策があるか一緒に考えています。
目の前でトラブルが発生した際に、冷静かつ客観的に現状を分析し、最善の対処法を提案していく力は、プログラマーとしても活かせるのではないかと考えております。入社後はコミュニケーション能力を発揮し、チームで協力してひとつずつ成果を積み上げていけるよう努めていく所存です。
システムエンジニア
【例文】 私の強みは、常にチャレンジ精神を持って取り組む姿勢です。現職では、業務での反省点をまとめて次に活かすこと、必要なスキルは積極的に磨くことを心がけております。現在は、スクールに通いながらシステムエンジニアに求められる技術を習得しているところです。学習意欲の高さを活かし、貴社に最大限貢献できるよう努めます。
転職エージェントを活用した準備がおすすめ
未経験からIT業界への転職を成功させるためには、転職エージェントを活用して準備を進める方法をおすすめします。転職エージェントを利用する大きなメリットは、転職希望者の適性や経験に合った企業を紹介してくれる点です。
また転職のプロが志望動機の書き方や面接のアドバイス、転職後のアフターフォローなどをしてくれるサービスもあります。IT業界は専門性が高いため、まったくの未経験者が個人で行う転職活動には限界があるでしょう。これらのサービスは無料で受けられるケースが多いため、うまく活用してみてください。
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未経験からIT業界へ転職するメリット
まったくの未経験からIT業界へ転職するとなると、仕事を覚えるのに苦労することもあるでしょう。しかし未経験であっても、IT業界へ転職して得られる利点は十分あります。ここでは、未経験からIT業界へ転職するメリットを2つに分けて紹介します。
在宅勤務など自由度の高い働き方ができる場合も
IT業界の仕事は、基本的にインターネット環境が整っていればパソコンひとつで作業できます。そのため、在宅ワークやノマドワークなど場所を選ばない働き方が実現可能です。
また、個人作業が多い職種であれば周りと勤務時間を合わせる必要がないため、フレックスタイム制を導入している企業もあります。出産や子育てなどライフステージの変化に合わせて自由度の高い働き方を選択できる点は、IT業界へ転職するメリットといえます。
キャリアプランを立てやすい
IT業界で仕事をすると専門的なスキルを身につけられます。そのため、実績を活かして転職したりフリーランスとして独立したりと、キャリアプランを立てるうえでの選択肢が幅広い点は大きなメリットです。またひとつの業種にこだわるのではなく、担当できる業務を次々と広げていくことで年収アップを狙える可能性もあります。将来の目標を立てやすく、仕事に対するやる気にもつながるでしょう。
未経験からIT業界への転職はきつい?知っておきたい注意点
働き方の自由度が高く、専門的なスキルを磨けるIT業界に魅力を感じる方もいるでしょう。しかし、未経験から転職するとなると、大変な点があることも事実です。ここでは、IT業界へ転職したいと考える際に知っておきたい注意点を2つ紹介します。
未経験でも応募できる求人を自分で見つけるのは難しい
転職を希望する企業が決まっている場合は、採用ページから直接アクセスしてみるとよいでしょう。しかし企業の採用サイトは、キャリア採用や新卒採用の求人が多い傾向にあります。未経験からIT業界への転職を目指す場合は、ひとつずつ企業のホームページを検索していくのではなく、転職サイトや転職エージェントを活用する方法がおすすめです。
転職サイトや転職エージェントはインターネット環境さえあればいつでも自由に求人を検索でき、動画や画像も確認できるため企業のイメージが湧きやすいといえます。また転職サイトや転職エージェントは、無料でサービスを利用できる点もメリットです。
人員不足で業務量の負担が大きい可能性がある
IT業界は、人材が不足している企業も少なくありません。ひとりに課せられる業務量が多い企業に転職してしまうと、残業や休日出勤が必要となる可能性もあります。
思った以上に過酷さを感じ、「イメージと違った」「前職のほうがよかった」など後悔してしまうケースもあるでしょう。このような企業に転職しないためには、雇用条件を十分確認する、転職エージェントのキャリアアドバイザーに企業の内情を聞くなどの方法が有用です。
未経験からIT業界を目指す際に気になる疑問を解決
未経験からIT業界への転職を目指すために必要なポイントを理解したものの、細かい疑問が残っている方もいるでしょう。ここでは、副業やアルバイトからIT業界を目指す方法、フリーランスとしての独立やインターン情報などを紹介します。また、学歴が重視されるのかといった点も触れています。
副業やアルバイトから始められる?
未経験でIT業界の副業を始める場合、いきなり仕事を獲得するのは困難です。スクールに通ってスキルを磨いたり、一度IT業界に転職して実績を作ったりしてからのほうがスムーズにいく可能性は高いといえます。また企業のアルバイトであれば未経験でも採用してくれるケースは多々あり、実績作りにも向いています。
フリーランスとして活躍するには?
ITフリーランスは業務の幅が広く、需要も高いと考えられます。しかし未経験からいきなりフリーランスを目指すのは難しく、まずは実績や人脈作りを優先させるとよいでしょう。一度IT業界に転職して専門性を高め、そのスキルを基にフリーランスに転向したほうが、未経験で始めるより安定した収入を得られる可能性は高いといえます。
高卒でもIT業界を目指せる?
IT業界は需要が高く、また学歴より実績を重視する企業もあるため、大学や専門学校を卒業していない方でも採用される可能性は十分にあります。ただし、大卒レベルの数学知識が求められるシステム開発などの業種では、高卒だと採用時に不利になってしまう場合があるため注意が必要です。求人情報の内容をよく確認し、高卒でも応募できる業種を選択したほうが無難です。
未経験でもインターンを受けることは可能?
IT業界のインターンは、未経験でも受けられる可能性はあります。ただしほとんどの企業では、プログラミングなどのスキルを身につけていることが条件となるでしょう。まったくの未経験だと、まずひとつの言語を習得するまでに大幅な時間がかかってしまうためです。未経験でインターンに参加する場合も、独学やスクールである程度の知識は身につけておきましょう。
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まとめ
未経験者がIT業界へ転職を目指す際には、具体的な職種や求められるスキル、資格の理解が重要です。また、教育制度が整った企業を選ぶことでスムーズな適応が可能になります。
未経験からIT業界への転職を成功させるには、未経験者を募集している求人を探すことが欠かせません。その際には、IT業界の転職事情に精通している転職エージェントが役立ちます。
マイナビITエージェントでは、専任のキャリアアドバイザーが未経験者を募集しているIT求人を紹介します。応募書類の添削や面接対策など転職を成功に導くサポートも充実しているため、未経験からIT業界を目指したいとお考えの方は、お気軽にご相談ください。