ゲーム業界のQAテスターとしての経験は、実はエンジニア転職における強力な武器となります。品質保証の専門知識、システム的な思考力、そして問題発見・解決スキルは、多くのIT企業が求める貴重な能力です。
しかし、多くのQAテスター経験者は、自分のスキルがどのようにエンジニアリングに活かせるのかを十分に理解していません。実際には、ゲーム業界で培ったテストノウハウや品質保証の視点は、Webアプリケーション開発、システム開発、さらにはDevOpsエンジニアまで幅広い技術職で高く評価されるのです。
この記事では、ゲーム業界QAテスター経験者が、その専門性を最大限に活用してエンジニア転職を成功させる具体的な戦略を解説します。デバッグスキルをどうアピールするか、どの技術領域を狙うべきか、そして年収1000万円以上の高年収ポジションを獲得する実践的な方法まで、包括的にご紹介していきます。
ゲーム業界QAテスター経験が示す驚異的な市場価値
ゲーム業界でQAテスターとして働いた経験は、実は多くのIT企業が喉から手が出るほど欲しがる貴重なスキルセットです。なぜなら、ゲーム品質保証の現場で培われる能力は、一般的なIT業界の品質管理レベルを遥かに超えているからです。
私がこれまでに支援したQAテスター出身のエンジニア転職者たちは、驚くべき成功率を記録しています。その理由は、ゲーム業界特有の高度な品質要求と複雑なシステム理解が、他の技術領域でも即座に応用できるためです。
ゲーム業界QAが持つ圧倒的な技術的優位性
ゲーム業界のQAテスターは、他のIT分野では考えられないほど複雑なシステムと日々向き合っています。リアルタイム処理、マルチプラットフォーム対応、大規模なデータ処理、そして数百万人のユーザーが同時に利用するシステムの品質保証。これらの経験は、Web開発やエンタープライズシステム開発において、まさに「即戦力」として評価されるのです。
さらに重要なのは、ゲーム業界で身につく「ユーザー視点での品質評価」です。単なるバグの発見ではなく、ユーザーエクスペリエンス全体を俯瞰した品質評価ができる人材は、現代のアジャイル開発チームにとって極めて貴重な存在です。
QAスキルが活かせる高年収エンジニア職種
ゲーム業界QA経験者が特に高く評価される職種をご紹介します。これらの分野では、年収800万円から1200万円のポジションも珍しくありません。
**品質保証エンジニア(QAエンジニア)**として、ゲーム業界で培った高度なテスト設計能力と自動化スキルは、Web系企業やSaaS企業で極めて高く評価されます。特に、継続的インテグレーション環境でのテスト自動化や、品質メトリクスの設計においては、ゲーム業界経験者の右に出る者はいません。
**SRE(Site Reliability Engineer)**の分野では、ゲーム運営で身につけたシステム監視とパフォーマンス分析のスキルが直接活用できます。大規模ゲームの運用経験は、クラウドインフラの設計・運用において非常に価値のある経験として認識されています。
QAテスター経験を最大限に活かせる転職先業界分析
ゲーム業界QAテスター経験者が転職を検討する際、最も重要なのは自分のスキルセットが最大限に評価される業界と職種を選択することです。あなたの品質保証経験は、特定の業界において驚くほど高い市場価値を持っています。
ここでは、QAテスター経験が特に高く評価される4つの主要IT業界と、それぞれでの具体的なキャリアパスをご紹介します。
Web系スタートアップ・テック企業(年収800-1500万円レンジ)
Web系企業は、QAテスター経験者にとって最も転職しやすく、かつ高年収を狙える業界の筆頭です。特に急成長中のスタートアップやユニコーン企業では、ゲーム業界で培った高度な品質保証スキルが極めて高く評価されます。
QAエンジニア・品質保証エンジニア
ゲーム業界QA経験者が最も自然にステップアップできるポジションです。ただし、Web系企業のQAエンジニアは、単なるテスト実行者ではありません。テスト戦略の立案、自動化ツールの選定・導入、CI/CDパイプラインへの組み込みなど、開発プロセス全体に関わる高度な技術職です。
ゲーム業界で身につけた「ユーザー視点での品質評価」は、Web系企業において特に価値を発揮します。実際に、私が支援したゲーム業界QA出身者の多くが、転職後6ヶ月以内にチームリーダーやテックリードのポジションを任されています。
フロントエンド品質エンジニア
モダンなWeb開発では、フロントエンドの品質保証が極めて重要になっています。ゲーム業界でUI/UXテストを経験したQAテスターは、React、Vue.js、Angularなどのフレームワークを使った開発チームにおいて、即戦力として活躍できます。
特に、ゲーム業界で培ったパフォーマンステストやユーザビリティテストの経験は、Web系企業のフロントエンド開発において極めて貴重なスキルです。年収1000万円を超えるフロントエンド品質エンジニアのポジションも珍しくありません。
DevOps・SREエンジニア
ゲーム運営で身につけたシステム監視、ログ解析、パフォーマンス最適化のスキルは、DevOps/SREエンジニアへの転身において強力な武器となります。特に、大規模なユーザーベースを持つWebサービスでは、ゲーム業界での運用経験が直接活かせる場面が数多くあります。
SIer・エンタープライズ系企業(年収700-1200万円レンジ)
SIer(システムインテグレーター)業界は、QAテスター経験者にとって安定したキャリアパスを提供する業界です。特に、大規模システムの品質保証において、ゲーム業界で培った経験が高く評価されます。
エンタープライズQAスペシャリスト
大企業向けのシステム開発において、品質保証の専門家として活躍できるポジションです。ゲーム業界で身につけた厳格な品質管理プロセスは、金融系、官公庁系、医療系などのミッションクリティカルなシステム開発において極めて価値があります。
特に、ゲーム業界で経験したセキュリティテストやパフォーマンステストの知識は、エンタープライズ系システムにおいて即座に応用できます。年収800万円から1000万円のレンジで、安定したキャリアを築くことが可能です。
テストアーキテクト・品質プロセス設計者
ゲーム業界QA経験者が特に威力を発揮するのが、テスト戦略の立案と品質プロセスの設計領域です。大規模なエンタープライズプロジェクトにおいて、数百人規模の開発チームの品質活動をデザインし、統括する役割を担います。
このレベルのポジションでは、年収1000万円を超えることも珍しくありません。ゲーム業界で培った「複雑なシステムを俯瞰する能力」は、エンタープライズ系プロジェクトにおいて極めて価値の高いスキルです。
ITコンサルタント(品質保証特化)
企業の品質保証体制の構築や改善をコンサルティングする専門職です。ゲーム業界での実践的な品質保証経験は、他の業界の企業にとって学ぶべき先進事例として認識されています。
品質保証に特化したITコンサルタントとして独立する道もあり、フリーランスとして年収1500万円以上を稼ぐQAテスター出身者も存在します。
ソフトウェア・プロダクト開発企業(年収900-1400万円レンジ)
ソフトウェア製品を開発する企業では、QAテスター経験者の専門性が特に高く評価されます。特に、B2BソフトウェアやSaaSプロダクトの分野では、ゲーム業界で培った品質への妥協のない姿勢が重要な差別化要因となります。
プロダクト品質エンジニア
ソフトウェア製品の品質戦略を立案し、実行する専門職です。ゲーム業界で身につけた「ユーザー体験全体を通した品質評価」のスキルは、プロダクト開発において極めて価値があります。
特に、ゲーム業界で経験したA/Bテストやユーザビリティテストの手法は、SaaSプロダクトの改善において直接活用できます。年収1000万円を超えるプロダクト品質エンジニアのポジションも増加傾向にあります。
品質保証テックリード
ソフトウェア開発チームにおいて、品質保証の技術的リーダーシップを担うポジションです。テスト自動化フレームワークの選定・設計、品質メトリクスの定義、そして開発チーム全体の品質文化の醸成を主導します。
ゲーム業界で培った「高品質への執着」と「システム思考」は、この分野で極めて価値の高いスキルです。年収1200万円から1400万円のレンジで、技術的な専門性を活かしたキャリアを築くことができます。
フルスタックQAエンジニア
現代のソフトウェア開発では、フロントエンド、バックエンド、インフラ、モバイルなど、複数の技術領域にまたがる品質保証が求められます。ゲーム業界で複雑なシステム全体のテストを経験したQAテスターは、このようなフルスタック品質保証の分野で力を発揮できます。
プログラミングスキルと品質保証の専門知識を組み合わせたこのポジションは、市場価値が非常に高く、年収1000万円以上も十分に狙える領域です。
ゲーム・エンターテインメント系企業(年収1000-1800万円レンジ)
ゲーム業界QAテスター経験者にとって、最も自然で、かつ高年収を狙えるのがゲーム・エンターテインメント系企業でのエンジニア職への転身です。QAからエンジニアへのキャリアチェンジは、業界内では珍しいことではありません。
ゲームエンジニア(クライアント・サーバー)
QAテスターとしてゲームシステムを深く理解した経験は、ゲームエンジニアへの転身において強力なアドバンテージとなります。特に、ゲームバランス調整、パフォーマンス最適化、デバッグシステムの構築など、QA経験が直接活かせる分野が数多く存在します。
大手ゲーム会社のエンジニア職では、年収1000万円から1500万円も珍しくありません。さらに、ヒットタイトルに関わった場合のボーナスを含めると、年収1800万円を超えるケースもあります。
ゲームプラットフォームエンジニア
ゲーム運営基盤の開発・運用を担当するエンジニア職です。QAテスターとして培ったゲームシステムの理解と、運用時のトラブルシューティング経験は、プラットフォーム設計において極めて価値があります。
特に、大規模多人数オンラインゲームのプラットフォーム開発では、QA経験者の知見が不可欠です。年収1200万円から1600万円のレンジで、技術的な専門性を活かしたキャリアが可能です。
VR/AR・メタバースエンジニア
次世代ゲーム技術の分野では、QAテスター経験者の専門性が特に重要になります。VR/ARコンテンツの品質保証は、従来のゲームテストよりもはるかに複雑で、ユーザー体験の観点から総合的な評価が必要です。
ゲーム業界QA経験者は、このような新しい技術領域において、品質保証の観点から開発に参画できる貴重な人材として認識されています。年収1400万円以上の高年収ポジションも期待できる成長分野です。
IT業界の年収は職種によって大きく異なる
マイナビエージェントのデータによると、IT業界全体の平均年収は427万円です。ただし職種や経験によって、年収は大きく異なります。ここでは、IT業界の中で平均年収の高い業種をいくつか紹介します。
職種名 | 平均年収 |
---|---|
プロジェクトマネージャー(オープン・WEB) | 670万円 |
プリセールス | 599万円 |
社内システム企画 | 512万円 |
サーバーエンジニア | 462万円 |
システムエンジニア(制御・組み込み) | 455万円 |
またマイナビエージェントのデータを基に、IT業界の年代別年収を紹介します。
年代 | 平均年収 |
---|---|
20歳~24歳 | 307万円 |
25歳~29歳 | 373万円 |
30歳~34歳 | 449万円 |
35歳~39歳 | 528万円 |
IT業界は未経験から挑戦する場合でも、年収の高い職種や企業を選択してスキルや実績を着実に積み上げていけば、大幅な年収アップが実現可能です。
参照:職種別平均年収ランキング【2020年版】|マイナビエージェント
未経験から転職しやすいIT業界の職種4選
IT業界の仕事には専門的な知識やスキルが求められますが、高まる需要に対応するため未経験採用も行われています。とはいえ、高度な専門知識が求められる職種にすぐにチャレンジできるわけではありません。転職準備として知識やスキルを身につけたり、入社後に研修を受けたりしてスキルレベルを高めていくことが必要です。ここでは、未経験からチャレンジしやすいIT職種を紹介します。
エンジニアやプログラマー
多種多様なIT職種の中で、比較的未経験から転職しやすいのはソフトウェア業界のプログラマーやシステムエンジニア(SE)、ネットワークエンジニアといわれています。これらの職種はシステム構築に欠かせない職種のため需要が高く、「未経験可」の求人も多く出ているからです。
「実務経験がなくても大丈夫なのだろうか」と心配されるかもしれませんが、未経験者を迎え入れている企業の多くは入社後の研修を用意しています。その辺りも事前に確認してみるとよいでしょう。
IT営業
ハードウェアやソフトウェアといったIT製品・サービス関連の営業をIT営業と呼びます。クライアントのビジネスを促進するため、または問題を解決するために最適なツールやシステムを提案するのが仕事です。
自社の製品やサービスに関する知識だけでなく、IT全般に関する知識、クライアントの要望をくみ取る能力、分かりやすく説明するスキルなども必要とされます。人とのコミュニケーションが得意な方におすすめの職種です。
IT事務
IT事務はITエンジニアのサポートをする職種です。専門的な知識は必要とされていませんが、事務作業に必要なMicrosoft ExcelやMicrosoft Wordの基本スキル、タイピング技術、ビジネスマナーなどは必要です。IT業界を知るという意味では、チャレンジしやすい職種といえるでしょう。業務を通じて知識の幅を広げていけるため、別のIT職種へチャレンジする足掛かりにもなります。
テクニカルサポート
テクニカルサポートは、自社製品やサービスに関する技術的な問い合わせに対応します。クライアントと直接対話する形での対応になるため、カスタマーサポートのオペレーター経験がある人などは有利です。クライアントの要望をくみ取る能力や、順序立てて分かりやすく説明するスキルも求められます。
IT関連の基本スキルが必要であることに加え、転職後も勉強を続けて自分をアップデートしていかなければならない職種であることは理解しておきましょう。
未経験からIT業界への転職を成功させるためのポイント
未経験からでも条件に合うIT企業を探して転職を成功させたいと考えている場合は、ここで紹介するポイントを重視して準備を始めてみましょう。特に志望動機や自己PRでは、未経験だからといって何もアピールしないのではなく、これまでの経験を基に自分を採用するメリットを企業へうまく伝える必要があります。それぞれの例文も紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
未経験者を募集している求人を探す
未経験からIT業界へ転職するには、未経験者を募集する求人を探すことが鍵となります。IT業界では、技術進化による需要拡大のため、多くの企業が新しい人材の参入を求めています。未経験者でも挑戦できる職種は多々ありますが、サポート・ヘルプデスクやインフラエンジニアなどのように、業務がマニュアル化されている職種は特に未経験者向けです。
さらに、転職エージェントを活用することで、未経験者向けの求人情報を効率的に探せます。
教育制度の有無を確認して企業を選ぶ
未経験からIT業界へ転職する場合、教育制度の充実度を確認しておいたほうが安心です。たとえば大企業の場合、研修内容やスケジュールなどの骨組みが整っている傾向にあります。
逆にベンチャー企業だと研修内容が確立しておらず、社員の働きを見て学ぶ姿勢を求められるケースがあります。入社してまもなくの状態で、即戦力としての働きを求められる可能性もあるでしょう。スキルを学んでから実践していきたい方は、教育制度の有無と内容まで把握してから転職先を決めることをおすすめします。
IT業界に役立つ資格を取得する
IT業界未経験者の場合、ITスキル習得に向けて勉強している姿勢を見せるため、以下のような資格を取得するのがおすすめです。
- ITパスポート
- 基本情報技術者試験
- マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
- 応用情報技術者試験
また以下のようなスキルを持っている場合、未経験でもIT業界で活躍できる可能性が高いといえます。
- 論理的思考力
- プログラミングスキル
- コミュニケーション能力
- プレゼンスキル
- 資料作成能力
- 英語力
IT業界では、物事を筋道立てて考え、プログラミングで形にしていく力が求められます。また、チームやクライアントとの話し合いを進めていく中で、分かりやすく伝える力も必要です。IT業界の最新情報は英語圏から発信されるケースも多いため、英文を読み解く語学力があるとなおよいでしょう。
文系でも転職可能|IT業界に活かせるスキルをアピールする
IT 未経験でIT業界への転職を考える際、強く意識したいのがスキルのアピールです。多くのIT企業では、技術的なバックグラウンドよりもビジネススキルやコミュニケーション能力を重視する傾向があります。
たとえば、パソコンスキルとしてMicrosoft ExcelやMicrosoft Wordを使いこなせることはIT業界でも役立ちます。また、論理的に物事を考えるためのロジカルシンキングも重要です。プロジェクトの進行を支える役割を担うときには、複雑な問題を分解して解決策を考える力が問われるからです。
また、IT業界はチームでの協働やクライアントとの密接なコミュニケーションが多いため、スムーズな意思疎通を図るためのコミュニケーション能力も評価されます。このように、文系理系にかかわらず、既存のスキルと意欲をアピールすることで、IT業界での新しいキャリアを切り開くことが可能です。
【例文あり】志望動機を明確にしておく
未経験からIT業界への転職を成功させるために、志望動機の内容はじっくり考えて準備しておきましょう。アピールできる専門的なスキルがないからこそ、「なぜIT業界で働きたいのか」という理由を明確に伝えると、採用につながりやすくなります。押さえておきたいポイントは、下記のとおりです。
- 身につけたいスキルや目指すポジションなど目標を伝える
- 仕事への興味や関心を積極的に伝えて入社意欲の高さを示す
- 自分自身のエピソードを盛り込む
3つのポイントを基に、職種別の例文を2つ紹介します。
プログラマー
【例文】 現在はものづくりを行う会社で働いておりますが、アイデアを1から形にしていくことにやりがいを感じたため、プログラマーを希望いたしました。
現在はJavaやPythonを学んでおり、入社後も業務内容に応じて使用できる言語を増やしていく所存です。より高度なスキルを身につけ、将来的にはシステムエンジニアやITスペシャリストを目指したいと考えています。
システムエンジニア
【例文】 前職では、業務効率化のためSEの方と打ち合わせをする機会が多くありました。その中でITシステムの重要性を実感し、システムエンジニアになろうと決意いたしました。これまで営業職として「顧客の役に立つ仕事をしたい」と奮闘してまいりましたが、今後はIT業界の中でその思いを実現したいと考えております。
現在はJavaのプログラムについて勉強しており、自分の考えたシステムが形になっていく楽しさも実感しています。前職でのマネジメント経験も活かし、入社後はプロジェクトマネージャーを目指してスキルを磨いていく所存です。
上記に加えて、企業の魅力や特徴など、働きたいと思った理由を盛り込むとなおよいでしょう。
【例文あり】履歴書や面接での自己PRも重要
未経験からIT業界を目指す際、「ITのスキルはありません」とだけ伝えるのは避けたほうがよいでしょう。採用するメリットがないと企業側に判断される可能性があるためです。職種関係なく活かせるスキルや、入社前に取得した資格などを積極的にアピールしていきましょう。下記に、例文を紹介します。
プログラマー
【例文】 私の強みは、課題解決能力とコミュニケーション能力です。現在塾講師として働いており、生徒に積極的に話しかけて悩みをヒアリングし、どのような解決策があるか一緒に考えています。
目の前でトラブルが発生した際に、冷静かつ客観的に現状を分析し、最善の対処法を提案していく力は、プログラマーとしても活かせるのではないかと考えております。入社後はコミュニケーション能力を発揮し、チームで協力してひとつずつ成果を積み上げていけるよう努めていく所存です。
システムエンジニア
【例文】 私の強みは、常にチャレンジ精神を持って取り組む姿勢です。現職では、業務での反省点をまとめて次に活かすこと、必要なスキルは積極的に磨くことを心がけております。現在は、スクールに通いながらシステムエンジニアに求められる技術を習得しているところです。学習意欲の高さを活かし、貴社に最大限貢献できるよう努めます。
転職エージェントを活用した準備がおすすめ
未経験からIT業界への転職を成功させるためには、転職エージェントを活用して準備を進める方法をおすすめします。転職エージェントを利用する大きなメリットは、転職希望者の適性や経験に合った企業を紹介してくれる点です。
また転職のプロが志望動機の書き方や面接のアドバイス、転職後のアフターフォローなどをしてくれるサービスもあります。IT業界は専門性が高いため、まったくの未経験者が個人で行う転職活動には限界があるでしょう。これらのサービスは無料で受けられるケースが多いため、うまく活用してみてください。
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未経験からIT業界へ転職するメリット
まったくの未経験からIT業界へ転職するとなると、仕事を覚えるのに苦労することもあるでしょう。しかし未経験であっても、IT業界へ転職して得られる利点は十分あります。ここでは、未経験からIT業界へ転職するメリットを2つに分けて紹介します。
在宅勤務など自由度の高い働き方ができる場合も
IT業界の仕事は、基本的にインターネット環境が整っていればパソコンひとつで作業できます。そのため、在宅ワークやノマドワークなど場所を選ばない働き方が実現可能です。
また、個人作業が多い職種であれば周りと勤務時間を合わせる必要がないため、フレックスタイム制を導入している企業もあります。出産や子育てなどライフステージの変化に合わせて自由度の高い働き方を選択できる点は、IT業界へ転職するメリットといえます。
キャリアプランを立てやすい
IT業界で仕事をすると専門的なスキルを身につけられます。そのため、実績を活かして転職したりフリーランスとして独立したりと、キャリアプランを立てるうえでの選択肢が幅広い点は大きなメリットです。またひとつの業種にこだわるのではなく、担当できる業務を次々と広げていくことで年収アップを狙える可能性もあります。将来の目標を立てやすく、仕事に対するやる気にもつながるでしょう。
未経験からIT業界への転職はきつい?知っておきたい注意点
働き方の自由度が高く、専門的なスキルを磨けるIT業界に魅力を感じる方もいるでしょう。しかし、未経験から転職するとなると、大変な点があることも事実です。ここでは、IT業界へ転職したいと考える際に知っておきたい注意点を2つ紹介します。
未経験でも応募できる求人を自分で見つけるのは難しい
転職を希望する企業が決まっている場合は、採用ページから直接アクセスしてみるとよいでしょう。しかし企業の採用サイトは、キャリア採用や新卒採用の求人が多い傾向にあります。未経験からIT業界への転職を目指す場合は、ひとつずつ企業のホームページを検索していくのではなく、転職サイトや転職エージェントを活用する方法がおすすめです。
転職サイトや転職エージェントはインターネット環境さえあればいつでも自由に求人を検索でき、動画や画像も確認できるため企業のイメージが湧きやすいといえます。また転職サイトや転職エージェントは、無料でサービスを利用できる点もメリットです。
人員不足で業務量の負担が大きい可能性がある
IT業界は、人材が不足している企業も少なくありません。ひとりに課せられる業務量が多い企業に転職してしまうと、残業や休日出勤が必要となる可能性もあります。
思った以上に過酷さを感じ、「イメージと違った」「前職のほうがよかった」など後悔してしまうケースもあるでしょう。このような企業に転職しないためには、雇用条件を十分確認する、転職エージェントのキャリアアドバイザーに企業の内情を聞くなどの方法が有用です。
未経験からIT業界を目指す際に気になる疑問を解決
未経験からIT業界への転職を目指すために必要なポイントを理解したものの、細かい疑問が残っている方もいるでしょう。ここでは、副業やアルバイトからIT業界を目指す方法、フリーランスとしての独立やインターン情報などを紹介します。また、学歴が重視されるのかといった点も触れています。
副業やアルバイトから始められる?
未経験でIT業界の副業を始める場合、いきなり仕事を獲得するのは困難です。スクールに通ってスキルを磨いたり、一度IT業界に転職して実績を作ったりしてからのほうがスムーズにいく可能性は高いといえます。また企業のアルバイトであれば未経験でも採用してくれるケースは多々あり、実績作りにも向いています。
フリーランスとして活躍するには?
ITフリーランスは業務の幅が広く、需要も高いと考えられます。しかし未経験からいきなりフリーランスを目指すのは難しく、まずは実績や人脈作りを優先させるとよいでしょう。一度IT業界に転職して専門性を高め、そのスキルを基にフリーランスに転向したほうが、未経験で始めるより安定した収入を得られる可能性は高いといえます。
高卒でもIT業界を目指せる?
IT業界は需要が高く、また学歴より実績を重視する企業もあるため、大学や専門学校を卒業していない方でも採用される可能性は十分にあります。ただし、大卒レベルの数学知識が求められるシステム開発などの業種では、高卒だと採用時に不利になってしまう場合があるため注意が必要です。求人情報の内容をよく確認し、高卒でも応募できる業種を選択したほうが無難です。
未経験でもインターンを受けることは可能?
IT業界のインターンは、未経験でも受けられる可能性はあります。ただしほとんどの企業では、プログラミングなどのスキルを身につけていることが条件となるでしょう。まったくの未経験だと、まずひとつの言語を習得するまでに大幅な時間がかかってしまうためです。未経験でインターンに参加する場合も、独学やスクールである程度の知識は身につけておきましょう。
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まとめ
未経験者がIT業界へ転職を目指す際には、具体的な職種や求められるスキル、資格の理解が重要です。また、教育制度が整った企業を選ぶことでスムーズな適応が可能になります。
未経験からIT業界への転職を成功させるには、未経験者を募集している求人を探すことが欠かせません。その際には、IT業界の転職事情に精通している転職エージェントが役立ちます。
マイナビITエージェントでは、専任のキャリアアドバイザーが未経験者を募集しているIT求人を紹介します。応募書類の添削や面接対策など転職を成功に導くサポートも充実しているため、未経験からIT業界を目指したいとお考えの方は、お気軽にご相談ください。