この記事のまとめ
- Go言語エンジニアは需要が急拡大しており、年収1000万円以上も十分狙える高成長分野
- Kubernetes、Docker、マイクロサービス分野でGo言語の経験が高く評価される
- Go言語転職では並行処理、パフォーマンスチューニング、クラウドネイティブ開発の実務経験が重要
- 技術面接では実際のGoコード作成とシステム設計能力が問われる
Go言語エンジニアとして転職を検討しているものの、市場価値や転職戦略について不安を感じていませんか。
実は、Go言語エンジニアは現在IT業界で最も需要が高い職種の一つです。クラウドネイティブ開発の普及とマイクロサービスアーキテクチャの採用により、Go言語の専門知識を持つエンジニアは引く手あまたの状況が続いています。
この記事では、Go言語エンジニアが転職を成功させるための具体的な戦略から年収アップのポイントまで、実践的なキャリア構築術を詳しく解説します。Go言語の技術力を最大限に活かして理想の転職を実現するための全てがここにあります。
Go言語エンジニアの市場価値が急上昇している理由
Go言語エンジニアが現在のIT業界で圧倒的に高い市場価値を持つのには、明確な技術的背景があります。実際にクラウドネイティブ時代の到来とともに、Go言語の需要は爆発的に増加しています。
クラウドネイティブ開発の普及がGo言語の需要を押し上げている
現代のソフトウェア開発において、Docker、Kubernetes、Prometheusなど、クラウドネイティブエコシステムの中核となるツールの多くがGo言語で開発されています。これは偶然ではありません。Go言語の並行処理能力とメモリ効率の良さが、コンテナ環境で求められる性能要件に完璧にマッチしているからです。
特にマイクロサービスアーキテクチャの採用が進む企業では、Go言語エンジニアの採用が最優先課題となっています。従来のモノリシックなアプリケーションから分散システムへの移行において、Go言語の軽量性と高速な起動時間は他の言語では代替できない強みとなっています。
ところで、このような技術的優位性により、Go言語エンジニアの年収は他のプログラミング言語と比較して20-30%高い水準で推移しています。特にクラウドベンダーやスタートアップ企業では、Go言語の専門知識を持つエンジニアに対して積極的な採用投資を行っているのが現状です。
大手IT企業のGo言語採用が加速している
Google、Amazon、Microsoftなどのメガテック企業では、Go言語エンジニアの採用が急速に拡大しています。これらの企業では、既存のJavaやPythonベースのシステムをGo言語で再構築するプロジェクトが数多く進行しており、経験豊富なGo言語エンジニアは極めて貴重な存在となっています。
実は、これらの企業でのGo言語エンジニアの初年度年収は1000万円を超えることも珍しくありません。特にAWSやGoogle Cloudなどのクラウドプラットフォーム開発に携わるポジションでは、Go言語の深い知識と実務経験が高く評価され、年収1500万円以上のオファーも現実的な水準となっています。
スタートアップ企業でのGo言語エンジニア需要
急成長中のスタートアップ企業では、スケーラブルなシステム構築が生存戦略の鍵となります。そのため、高いパフォーマンスと保守性を両立できるGo言語エンジニアは、これらの企業にとって最も重要な人材の一つです。
スタートアップ企業でのGo言語エンジニア採用では、ストックオプションや高額な年俸パッケージが提供されることが多く、成功すれば数年で大幅な資産形成も可能です。特にフィンテック、EdTech、ヘルステック分野では、Go言語の技術的優位性を理解した経営陣による積極的な採用投資が続いています。
金融業界でのGo言語活用と転職機会
金融業界では、高頻度取引システムやリスク管理システムでGo言語の採用が進んでいます。従来のC++やJavaベースのシステムと比較して、Go言語のシンプルな構文と優れた並行処理能力により、開発効率とシステムの安定性が大幅に向上しているためです。
銀行、証券会社、保険会社でのGo言語エンジニアポジションは、年収800万円から1200万円の範囲で募集されることが多く、金融ドメイン知識との組み合わせにより、さらなる年収アップが期待できます。
Go言語エンジニアが活躍できる技術領域とキャリアパス
Go言語エンジニアのキャリア選択肢は驚くほど多様です。言語の特性上、様々な技術領域で活躍でき、それぞれの分野で異なるスキルセットと年収レンジが存在します。
現在のGo言語エンジニア市場では、特定の技術領域に特化することで市場価値を最大化できる傾向にあります。一つの領域で深い専門性を身につけた後、隣接する技術分野に展開することで、より高度なエンジニアとしてのキャリアを構築することが可能です。
ここでは、Go言語エンジニアが特に高い評価を得やすい技術領域とそれぞれのキャリア戦略について詳しく解説していきます。各分野での具体的な業務内容、求められるスキル、年収相場まで網羅的にカバーします。
クラウドネイティブエンジニアリング領域
Go言語エンジニアの最も高い需要がある領域がクラウドネイティブエンジニアリングです。Docker、Kubernetes、IstioなどのコアツールがGo言語で開発されているため、これらのツールの内部構造を理解し、カスタマイズできるGo言語エンジニアは非常に高い評価を受けています。
マイクロサービスアーキテクト
マイクロサービスアーキテクトは、大規模システムを小さな独立したサービスに分割し、それらを統合して全体システムを構築する専門家です。Go言語の高い並行処理能力と軽量性により、マイクロサービス間の高速な通信やデータ処理が実現できます。年収は800万円から1500万円の範囲で推移しています。
DevOpsエンジニア
DevOpsエンジニアは、開発から運用までのプロセスを自動化し、効率化する役割を担います。Go言語ではCI/CDパイプラインの構築、インフラ自動化ツールの開発、監視システムの構築などを担当します。特にTerraformやPrometeusなどのGo言語製ツールに精通しているエンジニアは市場価値が非常に高く評価されています。
Site Reliability Engineer (SRE)
SREは、サービスの信頼性とパフォーマンスを保つための専門職です。Go言語の優れた監視やログ処理能力を活用し、大規模システムの健全性を管理します。GoogleやNetflixなどの企業では、Go言語でのSREツール開発経験を持つエンジニアに年収1000万円以上のオファーを出すことも珍しくありません。
バックエンドWeb開発領域
Go言語はバックエンドWeb開発でも非常に高い人気を誇っています。標準ライブラリの充実、高いパフォーマンス、シンプルなコーディングといった特徴が、現代のWebアプリケーション開発に最適であることが広く認識されています。
REST API開発エンジニア
Go言語でのREST API開発エンジニアは、モバイルアプリやSPA(Single Page Application)のバックエンドAPIを設計・開発します。Gin、Echo、Fiberなどのフレームワークを使った高速なAPI開発が求められます。年収は600万円から900万円の範囲が一般的です。
GraphQLエンジニア
GraphQLエンジニアは、次世代API技術であるGraphQLを使ったサービス開発を手掛けます。Go言語ではgqlgenやgraphql-goなどのライブラリを使って、柔軟かつ効率的なAPIサービスを構築します。GraphQLの専門知識を持つGo言語エンジニアは、スタートアップから大手企業まで幅広い需要があります。
データベースエンジニア
Go言語でのデータベースエンジニアは、GORM、sqlx、entなどのORMやデータベースライブラリを使った効率的なデータアクセス層の設計・開発を担当します。特にPostgreSQL、MySQL、MongoDBとのGo言語統合に精通したエンジニアは、大規模データ処理システムの構築で欠かせない存在です。
高性能システム・組み込み領域
Go言語の低レベルプログラミング能力とメモリ管理の優秀さは、高性能を要求されるシステムや組み込みソフトウェア開発でも注目されています。従来CやC++が支配的だったこの領域で、Go言語のシンプルさと安全性が新たな選択肢として注目されています。
IoTプラットフォームエンジニア
IoTプラットフォームエンジニアは、物理デバイスからクラウドサービスまでを統合したIoTシステムを構築します。Go言語の低リソース消費と高い面行処理能力で、大量のIoTデバイスからのデータをリアルタイムで処理できます。年収は700万円から1000万円の範囲で、IoT市場の成長とともに更なる上昇が期待されています。
ゲームサーバーエンジニア
ゲームサーバーエンジニアは、オンラインゲームのバックエンドシステムを開発します。Go言語の低レイテンシーと高スループットは、リアルタイムマルチプレイヤーゲームの要求に最適です。特に大手ゲーム会社では、Go言語でのゲームサーバー開発経験が高く評価され、シニアレベルでは年収1200万円以上のポジションも存在します。
ネットワークプログラミングエンジニア
ネットワークプログラミングエンジニアは、ネットワークシステムや通信プロトコルの実装を担当します。Go言語の充実したネットワークライブラリと並行処理モデルにより、高効率なネットワークアプリケーションを開発できます。特にSDN(Software Defined Network)やNFV(Network Function Virtualization)分野での需要が高まっており、通信キャリアやクラウドベンダーでの求人が増加しています。
金融テック・フィンテック領域
金融業界ではGo言語の高いパフォーマンス、安全性、並行処理能力が金融システムの要求条件に完美にマッチしています。特にリアルタイム取引、リスク管理、コンプライアンスシステムの構築でGo言語の採用が急速に進んでいます。
アルゴリズムトレーディングエンジニア
アルゴリズムトレーディングエンジニアは、高頻度取引システムや自動取引アルゴリズムをGo言語で開発します。マイクロ秒単位のレイテンシーが求められるこの分野で、Go言語のメモリ管理と高速な実行速度が大きな価値を提供します。ウォール街の投資銀行やヘッジファンドでは、Go言語エンジニアに年収1500万円以上のオファーを出すことも珍しくありません。
ブロックチェーンエンジニア
ブロックチェーンエンジニアは、暗号資産取引所、DeFiプロトコル、NFTプラットフォームなどのブロックチェーンアプリケーションをGo言語で開発します。Ethereum、Hyperledger Fabricなどの主要なブロックチェーンプラットフォームでGo言語が標準的に使用されているため、高い専門性と市場価値を持つ領域です。
フィンテックプラットフォームエンジニア
フィンテックプラットフォームエンジニアは、決済システム、資産管理プラットフォーム、ロボアドバイザーなどの次世代金融サービスを構築します。Go言語の安全性と信頼性が、金融システムのコンプライアンス要件を満たすために不可欠な要素であり、金融庁の規制に対応したシステム開発でもGo言語が選ばれることが多くなっています。
IT業界の年収は職種によって大きく異なる
マイナビエージェントのデータによると、IT業界全体の平均年収は427万円です。ただし職種や経験によって、年収は大きく異なります。ここでは、IT業界の中で平均年収の高い業種をいくつか紹介します。
職種名 | 平均年収 |
---|---|
プロジェクトマネージャー(オープン・WEB) | 670万円 |
プリセールス | 599万円 |
社内システム企画 | 512万円 |
サーバーエンジニア | 462万円 |
システムエンジニア(制御・組み込み) | 455万円 |
またマイナビエージェントのデータを基に、IT業界の年代別年収を紹介します。
年代 | 平均年収 |
---|---|
20歳~24歳 | 307万円 |
25歳~29歳 | 373万円 |
30歳~34歳 | 449万円 |
35歳~39歳 | 528万円 |
IT業界は未経験から挑戦する場合でも、年収の高い職種や企業を選択してスキルや実績を着実に積み上げていけば、大幅な年収アップが実現可能です。
参照:職種別平均年収ランキング【2020年版】|マイナビエージェント
未経験から転職しやすいIT業界の職種4選
IT業界の仕事には専門的な知識やスキルが求められますが、高まる需要に対応するため未経験採用も行われています。とはいえ、高度な専門知識が求められる職種にすぐにチャレンジできるわけではありません。転職準備として知識やスキルを身につけたり、入社後に研修を受けたりしてスキルレベルを高めていくことが必要です。ここでは、未経験からチャレンジしやすいIT職種を紹介します。
エンジニアやプログラマー
多種多様なIT職種の中で、比較的未経験から転職しやすいのはソフトウェア業界のプログラマーやシステムエンジニア(SE)、ネットワークエンジニアといわれています。これらの職種はシステム構築に欠かせない職種のため需要が高く、「未経験可」の求人も多く出ているからです。
「実務経験がなくても大丈夫なのだろうか」と心配されるかもしれませんが、未経験者を迎え入れている企業の多くは入社後の研修を用意しています。その辺りも事前に確認してみるとよいでしょう。
IT営業
ハードウェアやソフトウェアといったIT製品・サービス関連の営業をIT営業と呼びます。クライアントのビジネスを促進するため、または問題を解決するために最適なツールやシステムを提案するのが仕事です。
自社の製品やサービスに関する知識だけでなく、IT全般に関する知識、クライアントの要望をくみ取る能力、分かりやすく説明するスキルなども必要とされます。人とのコミュニケーションが得意な方におすすめの職種です。
IT事務
IT事務はITエンジニアのサポートをする職種です。専門的な知識は必要とされていませんが、事務作業に必要なMicrosoft ExcelやMicrosoft Wordの基本スキル、タイピング技術、ビジネスマナーなどは必要です。IT業界を知るという意味では、チャレンジしやすい職種といえるでしょう。業務を通じて知識の幅を広げていけるため、別のIT職種へチャレンジする足掛かりにもなります。
テクニカルサポート
テクニカルサポートは、自社製品やサービスに関する技術的な問い合わせに対応します。クライアントと直接対話する形での対応になるため、カスタマーサポートのオペレーター経験がある人などは有利です。クライアントの要望をくみ取る能力や、順序立てて分かりやすく説明するスキルも求められます。
IT関連の基本スキルが必要であることに加え、転職後も勉強を続けて自分をアップデートしていかなければならない職種であることは理解しておきましょう。
未経験からIT業界への転職を成功させるためのポイント
未経験からでも条件に合うIT企業を探して転職を成功させたいと考えている場合は、ここで紹介するポイントを重視して準備を始めてみましょう。特に志望動機や自己PRでは、未経験だからといって何もアピールしないのではなく、これまでの経験を基に自分を採用するメリットを企業へうまく伝える必要があります。それぞれの例文も紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
未経験者を募集している求人を探す
未経験からIT業界へ転職するには、未経験者を募集する求人を探すことが鍵となります。IT業界では、技術進化による需要拡大のため、多くの企業が新しい人材の参入を求めています。未経験者でも挑戦できる職種は多々ありますが、サポート・ヘルプデスクやインフラエンジニアなどのように、業務がマニュアル化されている職種は特に未経験者向けです。
さらに、転職エージェントを活用することで、未経験者向けの求人情報を効率的に探せます。
教育制度の有無を確認して企業を選ぶ
未経験からIT業界へ転職する場合、教育制度の充実度を確認しておいたほうが安心です。たとえば大企業の場合、研修内容やスケジュールなどの骨組みが整っている傾向にあります。
逆にベンチャー企業だと研修内容が確立しておらず、社員の働きを見て学ぶ姿勢を求められるケースがあります。入社してまもなくの状態で、即戦力としての働きを求められる可能性もあるでしょう。スキルを学んでから実践していきたい方は、教育制度の有無と内容まで把握してから転職先を決めることをおすすめします。
IT業界に役立つ資格を取得する
IT業界未経験者の場合、ITスキル習得に向けて勉強している姿勢を見せるため、以下のような資格を取得するのがおすすめです。
- ITパスポート
- 基本情報技術者試験
- マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
- 応用情報技術者試験
また以下のようなスキルを持っている場合、未経験でもIT業界で活躍できる可能性が高いといえます。
- 論理的思考力
- プログラミングスキル
- コミュニケーション能力
- プレゼンスキル
- 資料作成能力
- 英語力
IT業界では、物事を筋道立てて考え、プログラミングで形にしていく力が求められます。また、チームやクライアントとの話し合いを進めていく中で、分かりやすく伝える力も必要です。IT業界の最新情報は英語圏から発信されるケースも多いため、英文を読み解く語学力があるとなおよいでしょう。
文系でも転職可能|IT業界に活かせるスキルをアピールする
IT 未経験でIT業界への転職を考える際、強く意識したいのがスキルのアピールです。多くのIT企業では、技術的なバックグラウンドよりもビジネススキルやコミュニケーション能力を重視する傾向があります。
たとえば、パソコンスキルとしてMicrosoft ExcelやMicrosoft Wordを使いこなせることはIT業界でも役立ちます。また、論理的に物事を考えるためのロジカルシンキングも重要です。プロジェクトの進行を支える役割を担うときには、複雑な問題を分解して解決策を考える力が問われるからです。
また、IT業界はチームでの協働やクライアントとの密接なコミュニケーションが多いため、スムーズな意思疎通を図るためのコミュニケーション能力も評価されます。このように、文系理系にかかわらず、既存のスキルと意欲をアピールすることで、IT業界での新しいキャリアを切り開くことが可能です。
【例文あり】志望動機を明確にしておく
未経験からIT業界への転職を成功させるために、志望動機の内容はじっくり考えて準備しておきましょう。アピールできる専門的なスキルがないからこそ、「なぜIT業界で働きたいのか」という理由を明確に伝えると、採用につながりやすくなります。押さえておきたいポイントは、下記のとおりです。
- 身につけたいスキルや目指すポジションなど目標を伝える
- 仕事への興味や関心を積極的に伝えて入社意欲の高さを示す
- 自分自身のエピソードを盛り込む
3つのポイントを基に、職種別の例文を2つ紹介します。
プログラマー
【例文】 現在はものづくりを行う会社で働いておりますが、アイデアを1から形にしていくことにやりがいを感じたため、プログラマーを希望いたしました。
現在はJavaやPythonを学んでおり、入社後も業務内容に応じて使用できる言語を増やしていく所存です。より高度なスキルを身につけ、将来的にはシステムエンジニアやITスペシャリストを目指したいと考えています。
システムエンジニア
【例文】 前職では、業務効率化のためSEの方と打ち合わせをする機会が多くありました。その中でITシステムの重要性を実感し、システムエンジニアになろうと決意いたしました。これまで営業職として「顧客の役に立つ仕事をしたい」と奮闘してまいりましたが、今後はIT業界の中でその思いを実現したいと考えております。
現在はJavaのプログラムについて勉強しており、自分の考えたシステムが形になっていく楽しさも実感しています。前職でのマネジメント経験も活かし、入社後はプロジェクトマネージャーを目指してスキルを磨いていく所存です。
上記に加えて、企業の魅力や特徴など、働きたいと思った理由を盛り込むとなおよいでしょう。
【例文あり】履歴書や面接での自己PRも重要
未経験からIT業界を目指す際、「ITのスキルはありません」とだけ伝えるのは避けたほうがよいでしょう。採用するメリットがないと企業側に判断される可能性があるためです。職種関係なく活かせるスキルや、入社前に取得した資格などを積極的にアピールしていきましょう。下記に、例文を紹介します。
プログラマー
【例文】 私の強みは、課題解決能力とコミュニケーション能力です。現在塾講師として働いており、生徒に積極的に話しかけて悩みをヒアリングし、どのような解決策があるか一緒に考えています。
目の前でトラブルが発生した際に、冷静かつ客観的に現状を分析し、最善の対処法を提案していく力は、プログラマーとしても活かせるのではないかと考えております。入社後はコミュニケーション能力を発揮し、チームで協力してひとつずつ成果を積み上げていけるよう努めていく所存です。
システムエンジニア
【例文】 私の強みは、常にチャレンジ精神を持って取り組む姿勢です。現職では、業務での反省点をまとめて次に活かすこと、必要なスキルは積極的に磨くことを心がけております。現在は、スクールに通いながらシステムエンジニアに求められる技術を習得しているところです。学習意欲の高さを活かし、貴社に最大限貢献できるよう努めます。
転職エージェントを活用した準備がおすすめ
未経験からIT業界への転職を成功させるためには、転職エージェントを活用して準備を進める方法をおすすめします。転職エージェントを利用する大きなメリットは、転職希望者の適性や経験に合った企業を紹介してくれる点です。
また転職のプロが志望動機の書き方や面接のアドバイス、転職後のアフターフォローなどをしてくれるサービスもあります。IT業界は専門性が高いため、まったくの未経験者が個人で行う転職活動には限界があるでしょう。これらのサービスは無料で受けられるケースが多いため、うまく活用してみてください。
未経験からIT業界へ転職するメリット
まったくの未経験からIT業界へ転職するとなると、仕事を覚えるのに苦労することもあるでしょう。しかし未経験であっても、IT業界へ転職して得られる利点は十分あります。ここでは、未経験からIT業界へ転職するメリットを2つに分けて紹介します。
在宅勤務など自由度の高い働き方ができる場合も
IT業界の仕事は、基本的にインターネット環境が整っていればパソコンひとつで作業できます。そのため、在宅ワークやノマドワークなど場所を選ばない働き方が実現可能です。
また、個人作業が多い職種であれば周りと勤務時間を合わせる必要がないため、フレックスタイム制を導入している企業もあります。出産や子育てなどライフステージの変化に合わせて自由度の高い働き方を選択できる点は、IT業界へ転職するメリットといえます。
キャリアプランを立てやすい
IT業界で仕事をすると専門的なスキルを身につけられます。そのため、実績を活かして転職したりフリーランスとして独立したりと、キャリアプランを立てるうえでの選択肢が幅広い点は大きなメリットです。またひとつの業種にこだわるのではなく、担当できる業務を次々と広げていくことで年収アップを狙える可能性もあります。将来の目標を立てやすく、仕事に対するやる気にもつながるでしょう。
未経験からIT業界への転職はきつい?知っておきたい注意点
働き方の自由度が高く、専門的なスキルを磨けるIT業界に魅力を感じる方もいるでしょう。しかし、未経験から転職するとなると、大変な点があることも事実です。ここでは、IT業界へ転職したいと考える際に知っておきたい注意点を2つ紹介します。
未経験でも応募できる求人を自分で見つけるのは難しい
転職を希望する企業が決まっている場合は、採用ページから直接アクセスしてみるとよいでしょう。しかし企業の採用サイトは、キャリア採用や新卒採用の求人が多い傾向にあります。未経験からIT業界への転職を目指す場合は、ひとつずつ企業のホームページを検索していくのではなく、転職サイトや転職エージェントを活用する方法がおすすめです。
転職サイトや転職エージェントはインターネット環境さえあればいつでも自由に求人を検索でき、動画や画像も確認できるため企業のイメージが湧きやすいといえます。また転職サイトや転職エージェントは、無料でサービスを利用できる点もメリットです。
人員不足で業務量の負担が大きい可能性がある
IT業界は、人材が不足している企業も少なくありません。ひとりに課せられる業務量が多い企業に転職してしまうと、残業や休日出勤が必要となる可能性もあります。
思った以上に過酷さを感じ、「イメージと違った」「前職のほうがよかった」など後悔してしまうケースもあるでしょう。このような企業に転職しないためには、雇用条件を十分確認する、転職エージェントのキャリアアドバイザーに企業の内情を聞くなどの方法が有用です。
未経験からIT業界を目指す際に気になる疑問を解決
未経験からIT業界への転職を目指すために必要なポイントを理解したものの、細かい疑問が残っている方もいるでしょう。ここでは、副業やアルバイトからIT業界を目指す方法、フリーランスとしての独立やインターン情報などを紹介します。また、学歴が重視されるのかといった点も触れています。
副業やアルバイトから始められる?
未経験でIT業界の副業を始める場合、いきなり仕事を獲得するのは困難です。スクールに通ってスキルを磨いたり、一度IT業界に転職して実績を作ったりしてからのほうがスムーズにいく可能性は高いといえます。また企業のアルバイトであれば未経験でも採用してくれるケースは多々あり、実績作りにも向いています。
フリーランスとして活躍するには?
ITフリーランスは業務の幅が広く、需要も高いと考えられます。しかし未経験からいきなりフリーランスを目指すのは難しく、まずは実績や人脈作りを優先させるとよいでしょう。一度IT業界に転職して専門性を高め、そのスキルを基にフリーランスに転向したほうが、未経験で始めるより安定した収入を得られる可能性は高いといえます。
高卒でもIT業界を目指せる?
IT業界は需要が高く、また学歴より実績を重視する企業もあるため、大学や専門学校を卒業していない方でも採用される可能性は十分にあります。ただし、大卒レベルの数学知識が求められるシステム開発などの業種では、高卒だと採用時に不利になってしまう場合があるため注意が必要です。求人情報の内容をよく確認し、高卒でも応募できる業種を選択したほうが無難です。
未経験でもインターンを受けることは可能?
IT業界のインターンは、未経験でも受けられる可能性はあります。ただしほとんどの企業では、プログラミングなどのスキルを身につけていることが条件となるでしょう。まったくの未経験だと、まずひとつの言語を習得するまでに大幅な時間がかかってしまうためです。未経験でインターンに参加する場合も、独学やスクールである程度の知識は身につけておきましょう。
まとめ
未経験者がIT業界へ転職を目指す際には、具体的な職種や求められるスキル、資格の理解が重要です。また、教育制度が整った企業を選ぶことでスムーズな適応が可能になります。
未経験からIT業界への転職を成功させるには、未経験者を募集している求人を探すことが欠かせません。その際には、IT業界の転職事情に精通している転職エージェントが役立ちます。
マイナビITエージェントでは、専任のキャリアアドバイザーが未経験者を募集しているIT求人を紹介します。応募書類の添削や面接対策など転職を成功に導くサポートも充実しているため、未経験からIT業界を目指したいとお考えの方は、お気軽にご相談ください。