この記事のまとめ
- Linuxカーネル開発経験は希少価値が高く、年収1800万円以上の高収入を実現できる専門性の高いスキル
- システムプログラミング、デバイスドライバ開発、組み込み開発の複合スキルがキャリアの強力な武器となる
- カーネル開発者は大手IT企業、クラウドプロバイダー、セキュリティ企業から強く求められている人材
あなたがLinuxカーネル開発に携わったことがあるなら、実はとてつもなく価値の高いスキルを持っていることをご存知でしょうか。
多くのエンジニアがWebアプリケーション開発やクラウドサービス利用に注目している中で、OS の最深部であるカーネル層での開発経験は極めて希少です。この記事では、そんな貴重なLinuxカーネル開発経験を最大限に活用して、年収1800万円以上の高収入を実現する転職戦略を詳しく解説します。
システムプログラミング、デバイスドライバ開発、組み込み開発といった低レベルプログラミングのスキルを武器に、理想のキャリアを築くための具体的なノウハウをお伝えします。
Linuxカーネル開発経験の市場価値と希少性
現代のIT業界において、Linuxカーネル開発経験を持つエンジニアは極めて希少な存在です。クラウドインフラの普及により、多くのサービスがLinuxベースで動作している中で、カーネル層を理解し開発できる人材への需要は急激に高まっています。
クラウド時代でLinuxカーネル開発者への需要が急増
Amazon Web Services、Google Cloud Platform、Microsoft Azureなどの主要クラウドプロバイダーは、すべてLinuxベースのインフラストラクチャを基盤としています。これらの企業では、パフォーマンス最適化、セキュリティ強化、新機能開発のために、カーネルレベルでの深い知識と実装経験を持つエンジニアを高く評価しています。
実際に、Google、Meta、Netflix、Amazonなどの大手テック企業では、Linuxカーネル開発者に対して年収1800万円から3000万円という高額な報酬を提示するケースが増えています。これは、カーネル開発の専門性と希少価値が市場で正当に評価されている証拠といえるでしょう。
IoT・エッジコンピューティング分野での活躍機会
モノのインターネット(IoT)デバイスの普及に伴い、組み込みLinuxシステムの需要も急速に拡大しています。自動車、産業機器、医療機器、スマートホームデバイスなど、さまざまな分野でLinuxカーネルをベースとしたシステムが採用されているのです。
これらの領域では、リアルタイム性能、電力効率、セキュリティといった要求が非常に厳しく、カーネルレベルでの最適化が必要不可欠です。そのため、デバイスドライバ開発やリアルタイムカーネル実装の経験を持つエンジニアは、IoT・エッジコンピューティング分野で非常に価値の高い人材として認識されています。
サイバーセキュリティ分野での専門性
近年のサイバー攻撃は、ユーザーランドアプリケーションだけでなく、カーネル層を標的とするものが増加しています。rootkit、カーネルエクスプロイト、ハードウェア脆弱性を悪用した攻撃などに対抗するため、セキュリティ企業ではカーネル開発の知識を持つセキュリティエンジニアを積極的に採用しています。
特に、マルウェア解析、脆弱性研究、セキュリティ製品開発といった分野では、カーネル開発経験が非常に高く評価され、年収1500万円から2500万円という高待遇で迎えられることが多いのです。
Linuxカーネル開発者が活躍できる転職先の種類
Linuxカーネル開発経験を持つエンジニアには、多様な転職先があります。それぞれの分野で求められるスキルセットや年収レンジが異なるため、自分のキャリア目標に合わせて戦略的に選択することが重要です。
ここでは、カーネル開発者が高く評価される主要な業界と職種について詳しく解説します。
クラウドプロバイダー・インフラ企業
AWS、Google Cloud、Azure、Oracle Cloudなどのクラウドプロバイダーでは、Linuxカーネル開発者は最も重要な技術人材として位置づけられています。これらの企業では、大規模な分散システムの基盤となるLinuxカーネルの最適化、新機能開発、パフォーマンスチューニングが日常的に行われているからです。
クラウドインフラエンジニア
クラウドインフラエンジニアとして、カーネルレベルでのパフォーマンス最適化や仮想化技術の開発に携わります。具体的には、コンテナランタイムの最適化、ネットワークスタックの改良、ストレージサブシステムの高速化などが主な業務となります。年収は1800万円から2500万円が相場で、特に大手クラウドプロバイダーでは3000万円を超える場合もあります。
分散システムアーキテクト
マイクロサービスアーキテクチャやコンテナオーケストレーションの基盤となるカーネル機能の設計・実装を担当します。Kubernetes、Docker、containerdなどのコンテナ技術の核心部分を理解し、改良していく役割です。この職種では、システム設計力とカーネル実装力の両方が求められ、年収2000万円から3000万円という高い報酬が期待できます。
セキュリティアーキテクト
クラウドインフラのセキュリティを根本から支えるカーネルレベルのセキュリティ機能を開発します。SELinux、AppArmor、eBPF、Control Groupsなどのセキュリティ機能の深い理解と実装経験が重視される職種です。年収は1600万円から2800万円が相場となっています。
IoT・組み込みシステム企業
自動車、産業機器、家電製品、医療機器などの組み込みシステム分野では、Linuxカーネル開発経験を持つエンジニアは非常に高い価値を持ちます。これらの分野では、リアルタイム性、低消費電力、高信頼性といった厳しい要求を満たすため、カーネルレベルでの細かい制御と最適化が必要不可欠だからです。
組み込みLinuxエンジニア
組み込みLinuxエンジニアは、限られたリソースと厳しい制約下で動作するLinuxシステムを開発します。カーネル設定の最適化、デバイスドライバの開発、リアルタイムパッチの適用、電力管理機能の実装などが主な業務となります。特に自動車業界のECU(Electronic Control Unit)開発では、機能安全規格(ISO 26262)への対応も必要となり、高度な専門知識が求められます。年収は1400万円から2200万円が相場です。
ハードウェア・ソフトウェア統合エンジニア
ハードウェアとソフトウェアの境界領域で活躍するエンジニアです。新しいハードウェアプラットフォーム向けのカーネルポーティング、BSP(Board Support Package)の開発、ハードウェア抽象化レイヤーの実装などを担当します。ARM、RISC-V、x86などの異なるアーキテクチャに対するカーネル最適化の知識が重要になります。
リアルタイムシステム開発者
リアルタイムOS(RTOS)の特性を持つLinuxシステムの開発を専門とします。PREEMPT_RTパッチの適用、リアルタイムスケジューラの調整、割り込み応答時間の最適化、デッドロックの回避などの高度な技術が求められます。航空宇宙、防衛、医療機器分野では特に高い需要があり、年収1600万円から2500万円という高収入が期待できます。
サイバーセキュリティ企業
サイバーセキュリティ分野では、Linuxカーネルレベルでの深い知識を持つエンジニアは極めて高い価値を持ちます。現代のサイバー攻撃は、アプリケーション層だけでなく、OSカーネルやハードウェアレベルを標的とするものが増加しているからです。このような高度な脅威に対抗するため、カーネル開発経験を持つセキュリティエンジニアへの需要は急速に高まっています。
マルウェア解析・リバースエンジニア
マルウェア解析専門家として、カーネルレベルで動作する高度な悪意あるソフトウェアの解析を行います。rootkit、カーネルエクスプロイト、ブートキットなどの分析には、Linuxカーネルの深い知識が不可欠です。静的解析、動的解析、デバッギング技術を駆使して、攻撃手法を解明し、対策を講じます。年収は1700万円から2800万円と非常に高く設定されています。
脆弱性研究者(Vulnerability Researcher)
Linuxカーネルやシステムソフトウェアの脆弱性を発見し、修正パッチの開発を行います。ゼロデイ脆弱性の発見、CVE(Common Vulnerabilities and Exposures)の報告、セキュリティパッチの検証などが主な業務です。Black Hat、DEF CONなどの国際的なセキュリティカンファレンスでの研究発表も重要な活動の一部となります。
セキュリティ製品開発者
Endpoint Detection and Response(EDR)、Security Information and Event Management(SIEM)、ネットワーク監視システムなどのセキュリティ製品の開発において、カーネルレベルでの機能実装を担当します。eBPF(extended Berkeley Packet Filter)を活用したリアルタイム監視システムや、カーネルモジュールベースの保護機能の開発が中心的な業務となります。
大手テクノロジー企業
Google、Apple、Microsoft、Meta、Netflix、Uberなどの大手テクノロジー企業では、Linuxカーネル開発者は最も重要な技術職の一つとして位置づけられています。これらの企業では、数億から数十億のユーザーを支える大規模インフラの基盤となるLinuxシステムの開発・運用が日常的に行われており、カーネルレベルでの最適化が事業の成功に直結するからです。
カーネル開発エンジニア
大手テック企業のカーネル開発チームでは、自社のワークロードに特化したLinuxカーネルの改良・最適化を行います。Googleでは内部で使用される「Borg」システム向けのカーネル最適化、Metaでは大規模ソーシャルネットワーク向けのネットワークスタック改良、Netflixでは動画配信に特化したI/O最適化などが行われています。年収は2200万円から4000万円という非常に高い水準に設定されています。
システムパフォーマンスエンジニア
システム全体のパフォーマンスボトルネックを特定し、カーネルレベルでの最適化を実装します。CPU使用率、メモリ効率、ネットワークレイテンシ、ディスクI/O性能などの詳細な分析を行い、マイクロ秒単位での改善を追求します。perf、ftrace、eBPFなどの高度なプロファイリングツールを駆使した分析スキルが重要になります。
プラットフォームエンジニア
開発者の生産性向上を目的として、内部開発環境やCI/CDパイプラインの基盤となるLinuxシステムを構築・運用します。コンテナランタイムの最適化、分散ビルドシステムの構築、開発者向けツールチェーンの改良などが主な業務です。技術的な深さと広いシステム設計能力の両方が求められる職種です。
IT業界の年収は職種によって大きく異なる
マイナビエージェントのデータによると、IT業界全体の平均年収は427万円です。ただし職種や経験によって、年収は大きく異なります。ここでは、IT業界の中で平均年収の高い業種をいくつか紹介します。
職種名 | 平均年収 |
---|---|
プロジェクトマネージャー(オープン・WEB) | 670万円 |
プリセールス | 599万円 |
社内システム企画 | 512万円 |
サーバーエンジニア | 462万円 |
システムエンジニア(制御・組み込み) | 455万円 |
またマイナビエージェントのデータを基に、IT業界の年代別年収を紹介します。
年代 | 平均年収 |
---|---|
20歳~24歳 | 307万円 |
25歳~29歳 | 373万円 |
30歳~34歳 | 449万円 |
35歳~39歳 | 528万円 |
IT業界は未経験から挑戦する場合でも、年収の高い職種や企業を選択してスキルや実績を着実に積み上げていけば、大幅な年収アップが実現可能です。
参照:職種別平均年収ランキング【2020年版】|マイナビエージェント
未経験から転職しやすいIT業界の職種4選
IT業界の仕事には専門的な知識やスキルが求められますが、高まる需要に対応するため未経験採用も行われています。とはいえ、高度な専門知識が求められる職種にすぐにチャレンジできるわけではありません。転職準備として知識やスキルを身につけたり、入社後に研修を受けたりしてスキルレベルを高めていくことが必要です。ここでは、未経験からチャレンジしやすいIT職種を紹介します。
エンジニアやプログラマー
多種多様なIT職種の中で、比較的未経験から転職しやすいのはソフトウェア業界のプログラマーやシステムエンジニア(SE)、ネットワークエンジニアといわれています。これらの職種はシステム構築に欠かせない職種のため需要が高く、「未経験可」の求人も多く出ているからです。
「実務経験がなくても大丈夫なのだろうか」と心配されるかもしれませんが、未経験者を迎え入れている企業の多くは入社後の研修を用意しています。その辺りも事前に確認してみるとよいでしょう。
IT営業
ハードウェアやソフトウェアといったIT製品・サービス関連の営業をIT営業と呼びます。クライアントのビジネスを促進するため、または問題を解決するために最適なツールやシステムを提案するのが仕事です。
自社の製品やサービスに関する知識だけでなく、IT全般に関する知識、クライアントの要望をくみ取る能力、分かりやすく説明するスキルなども必要とされます。人とのコミュニケーションが得意な方におすすめの職種です。
IT事務
IT事務はITエンジニアのサポートをする職種です。専門的な知識は必要とされていませんが、事務作業に必要なMicrosoft ExcelやMicrosoft Wordの基本スキル、タイピング技術、ビジネスマナーなどは必要です。IT業界を知るという意味では、チャレンジしやすい職種といえるでしょう。業務を通じて知識の幅を広げていけるため、別のIT職種へチャレンジする足掛かりにもなります。
テクニカルサポート
テクニカルサポートは、自社製品やサービスに関する技術的な問い合わせに対応します。クライアントと直接対話する形での対応になるため、カスタマーサポートのオペレーター経験がある人などは有利です。クライアントの要望をくみ取る能力や、順序立てて分かりやすく説明するスキルも求められます。
IT関連の基本スキルが必要であることに加え、転職後も勉強を続けて自分をアップデートしていかなければならない職種であることは理解しておきましょう。
未経験からIT業界への転職を成功させるためのポイント
未経験からでも条件に合うIT企業を探して転職を成功させたいと考えている場合は、ここで紹介するポイントを重視して準備を始めてみましょう。特に志望動機や自己PRでは、未経験だからといって何もアピールしないのではなく、これまでの経験を基に自分を採用するメリットを企業へうまく伝える必要があります。それぞれの例文も紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
未経験者を募集している求人を探す
未経験からIT業界へ転職するには、未経験者を募集する求人を探すことが鍵となります。IT業界では、技術進化による需要拡大のため、多くの企業が新しい人材の参入を求めています。未経験者でも挑戦できる職種は多々ありますが、サポート・ヘルプデスクやインフラエンジニアなどのように、業務がマニュアル化されている職種は特に未経験者向けです。
さらに、転職エージェントを活用することで、未経験者向けの求人情報を効率的に探せます。
教育制度の有無を確認して企業を選ぶ
未経験からIT業界へ転職する場合、教育制度の充実度を確認しておいたほうが安心です。たとえば大企業の場合、研修内容やスケジュールなどの骨組みが整っている傾向にあります。
逆にベンチャー企業だと研修内容が確立しておらず、社員の働きを見て学ぶ姿勢を求められるケースがあります。入社してまもなくの状態で、即戦力としての働きを求められる可能性もあるでしょう。スキルを学んでから実践していきたい方は、教育制度の有無と内容まで把握してから転職先を決めることをおすすめします。
IT業界に役立つ資格を取得する
IT業界未経験者の場合、ITスキル習得に向けて勉強している姿勢を見せるため、以下のような資格を取得するのがおすすめです。
- ITパスポート
- 基本情報技術者試験
- マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
- 応用情報技術者試験
また以下のようなスキルを持っている場合、未経験でもIT業界で活躍できる可能性が高いといえます。
- 論理的思考力
- プログラミングスキル
- コミュニケーション能力
- プレゼンスキル
- 資料作成能力
- 英語力
IT業界では、物事を筋道立てて考え、プログラミングで形にしていく力が求められます。また、チームやクライアントとの話し合いを進めていく中で、分かりやすく伝える力も必要です。IT業界の最新情報は英語圏から発信されるケースも多いため、英文を読み解く語学力があるとなおよいでしょう。
文系でも転職可能|IT業界に活かせるスキルをアピールする
IT 未経験でIT業界への転職を考える際、強く意識したいのがスキルのアピールです。多くのIT企業では、技術的なバックグラウンドよりもビジネススキルやコミュニケーション能力を重視する傾向があります。
たとえば、パソコンスキルとしてMicrosoft ExcelやMicrosoft Wordを使いこなせることはIT業界でも役立ちます。また、論理的に物事を考えるためのロジカルシンキングも重要です。プロジェクトの進行を支える役割を担うときには、複雑な問題を分解して解決策を考える力が問われるからです。
また、IT業界はチームでの協働やクライアントとの密接なコミュニケーションが多いため、スムーズな意思疎通を図るためのコミュニケーション能力も評価されます。このように、文系理系にかかわらず、既存のスキルと意欲をアピールすることで、IT業界での新しいキャリアを切り開くことが可能です。
【例文あり】志望動機を明確にしておく
未経験からIT業界への転職を成功させるために、志望動機の内容はじっくり考えて準備しておきましょう。アピールできる専門的なスキルがないからこそ、「なぜIT業界で働きたいのか」という理由を明確に伝えると、採用につながりやすくなります。押さえておきたいポイントは、下記のとおりです。
- 身につけたいスキルや目指すポジションなど目標を伝える
- 仕事への興味や関心を積極的に伝えて入社意欲の高さを示す
- 自分自身のエピソードを盛り込む
3つのポイントを基に、職種別の例文を2つ紹介します。
プログラマー
【例文】 現在はものづくりを行う会社で働いておりますが、アイデアを1から形にしていくことにやりがいを感じたため、プログラマーを希望いたしました。
現在はJavaやPythonを学んでおり、入社後も業務内容に応じて使用できる言語を増やしていく所存です。より高度なスキルを身につけ、将来的にはシステムエンジニアやITスペシャリストを目指したいと考えています。
システムエンジニア
【例文】 前職では、業務効率化のためSEの方と打ち合わせをする機会が多くありました。その中でITシステムの重要性を実感し、システムエンジニアになろうと決意いたしました。これまで営業職として「顧客の役に立つ仕事をしたい」と奮闘してまいりましたが、今後はIT業界の中でその思いを実現したいと考えております。
現在はJavaのプログラムについて勉強しており、自分の考えたシステムが形になっていく楽しさも実感しています。前職でのマネジメント経験も活かし、入社後はプロジェクトマネージャーを目指してスキルを磨いていく所存です。
上記に加えて、企業の魅力や特徴など、働きたいと思った理由を盛り込むとなおよいでしょう。
【例文あり】履歴書や面接での自己PRも重要
未経験からIT業界を目指す際、「ITのスキルはありません」とだけ伝えるのは避けたほうがよいでしょう。採用するメリットがないと企業側に判断される可能性があるためです。職種関係なく活かせるスキルや、入社前に取得した資格などを積極的にアピールしていきましょう。下記に、例文を紹介します。
プログラマー
【例文】 私の強みは、課題解決能力とコミュニケーション能力です。現在塾講師として働いており、生徒に積極的に話しかけて悩みをヒアリングし、どのような解決策があるか一緒に考えています。
目の前でトラブルが発生した際に、冷静かつ客観的に現状を分析し、最善の対処法を提案していく力は、プログラマーとしても活かせるのではないかと考えております。入社後はコミュニケーション能力を発揮し、チームで協力してひとつずつ成果を積み上げていけるよう努めていく所存です。
システムエンジニア
【例文】 私の強みは、常にチャレンジ精神を持って取り組む姿勢です。現職では、業務での反省点をまとめて次に活かすこと、必要なスキルは積極的に磨くことを心がけております。現在は、スクールに通いながらシステムエンジニアに求められる技術を習得しているところです。学習意欲の高さを活かし、貴社に最大限貢献できるよう努めます。
転職エージェントを活用した準備がおすすめ
未経験からIT業界への転職を成功させるためには、転職エージェントを活用して準備を進める方法をおすすめします。転職エージェントを利用する大きなメリットは、転職希望者の適性や経験に合った企業を紹介してくれる点です。
また転職のプロが志望動機の書き方や面接のアドバイス、転職後のアフターフォローなどをしてくれるサービスもあります。IT業界は専門性が高いため、まったくの未経験者が個人で行う転職活動には限界があるでしょう。これらのサービスは無料で受けられるケースが多いため、うまく活用してみてください。
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未経験からIT業界へ転職するメリット
まったくの未経験からIT業界へ転職するとなると、仕事を覚えるのに苦労することもあるでしょう。しかし未経験であっても、IT業界へ転職して得られる利点は十分あります。ここでは、未経験からIT業界へ転職するメリットを2つに分けて紹介します。
在宅勤務など自由度の高い働き方ができる場合も
IT業界の仕事は、基本的にインターネット環境が整っていればパソコンひとつで作業できます。そのため、在宅ワークやノマドワークなど場所を選ばない働き方が実現可能です。
また、個人作業が多い職種であれば周りと勤務時間を合わせる必要がないため、フレックスタイム制を導入している企業もあります。出産や子育てなどライフステージの変化に合わせて自由度の高い働き方を選択できる点は、IT業界へ転職するメリットといえます。
キャリアプランを立てやすい
IT業界で仕事をすると専門的なスキルを身につけられます。そのため、実績を活かして転職したりフリーランスとして独立したりと、キャリアプランを立てるうえでの選択肢が幅広い点は大きなメリットです。またひとつの業種にこだわるのではなく、担当できる業務を次々と広げていくことで年収アップを狙える可能性もあります。将来の目標を立てやすく、仕事に対するやる気にもつながるでしょう。
未経験からIT業界への転職はきつい?知っておきたい注意点
働き方の自由度が高く、専門的なスキルを磨けるIT業界に魅力を感じる方もいるでしょう。しかし、未経験から転職するとなると、大変な点があることも事実です。ここでは、IT業界へ転職したいと考える際に知っておきたい注意点を2つ紹介します。
未経験でも応募できる求人を自分で見つけるのは難しい
転職を希望する企業が決まっている場合は、採用ページから直接アクセスしてみるとよいでしょう。しかし企業の採用サイトは、キャリア採用や新卒採用の求人が多い傾向にあります。未経験からIT業界への転職を目指す場合は、ひとつずつ企業のホームページを検索していくのではなく、転職サイトや転職エージェントを活用する方法がおすすめです。
転職サイトや転職エージェントはインターネット環境さえあればいつでも自由に求人を検索でき、動画や画像も確認できるため企業のイメージが湧きやすいといえます。また転職サイトや転職エージェントは、無料でサービスを利用できる点もメリットです。
人員不足で業務量の負担が大きい可能性がある
IT業界は、人材が不足している企業も少なくありません。ひとりに課せられる業務量が多い企業に転職してしまうと、残業や休日出勤が必要となる可能性もあります。
思った以上に過酷さを感じ、「イメージと違った」「前職のほうがよかった」など後悔してしまうケースもあるでしょう。このような企業に転職しないためには、雇用条件を十分確認する、転職エージェントのキャリアアドバイザーに企業の内情を聞くなどの方法が有用です。
未経験からIT業界を目指す際に気になる疑問を解決
未経験からIT業界への転職を目指すために必要なポイントを理解したものの、細かい疑問が残っている方もいるでしょう。ここでは、副業やアルバイトからIT業界を目指す方法、フリーランスとしての独立やインターン情報などを紹介します。また、学歴が重視されるのかといった点も触れています。
副業やアルバイトから始められる?
未経験でIT業界の副業を始める場合、いきなり仕事を獲得するのは困難です。スクールに通ってスキルを磨いたり、一度IT業界に転職して実績を作ったりしてからのほうがスムーズにいく可能性は高いといえます。また企業のアルバイトであれば未経験でも採用してくれるケースは多々あり、実績作りにも向いています。
フリーランスとして活躍するには?
ITフリーランスは業務の幅が広く、需要も高いと考えられます。しかし未経験からいきなりフリーランスを目指すのは難しく、まずは実績や人脈作りを優先させるとよいでしょう。一度IT業界に転職して専門性を高め、そのスキルを基にフリーランスに転向したほうが、未経験で始めるより安定した収入を得られる可能性は高いといえます。
高卒でもIT業界を目指せる?
IT業界は需要が高く、また学歴より実績を重視する企業もあるため、大学や専門学校を卒業していない方でも採用される可能性は十分にあります。ただし、大卒レベルの数学知識が求められるシステム開発などの業種では、高卒だと採用時に不利になってしまう場合があるため注意が必要です。求人情報の内容をよく確認し、高卒でも応募できる業種を選択したほうが無難です。
未経験でもインターンを受けることは可能?
IT業界のインターンは、未経験でも受けられる可能性はあります。ただしほとんどの企業では、プログラミングなどのスキルを身につけていることが条件となるでしょう。まったくの未経験だと、まずひとつの言語を習得するまでに大幅な時間がかかってしまうためです。未経験でインターンに参加する場合も、独学やスクールである程度の知識は身につけておきましょう。
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まとめ
未経験者がIT業界へ転職を目指す際には、具体的な職種や求められるスキル、資格の理解が重要です。また、教育制度が整った企業を選ぶことでスムーズな適応が可能になります。
未経験からIT業界への転職を成功させるには、未経験者を募集している求人を探すことが欠かせません。その際には、IT業界の転職事情に精通している転職エージェントが役立ちます。
マイナビITエージェントでは、専任のキャリアアドバイザーが未経験者を募集しているIT求人を紹介します。応募書類の添削や面接対策など転職を成功に導くサポートも充実しているため、未経験からIT業界を目指したいとお考えの方は、お気軽にご相談ください。