新人エンジニアとして働き始めたばかりでも、副業でプログラミングスキルを活かして収入を得たいと考える方は多いのではないでしょうか。実際に多くの新人エンジニアが副業に取り組み、月10万円程度の収入を得ることに成功しています。
新人エンジニアにとって副業は、単に収入を増やすだけでなく、スキルアップやキャリア形成にも大きなメリットをもたらします。しかし、どこから始めればよいのか、どのような案件に取り組むべきかわからないという声も多く聞かれます。
この記事では、新人エンジニアが副業で月10万円を稼ぐための具体的な方法と実践的なノウハウを詳しく解説します。案件獲得のコツから税務対策まで、初心者でも安心して副業を始められるように網羅的に紹介していきます。
新人エンジニアの副業事情:なぜ今が始め時なのか
新人エンジニアの多くが副業に興味を持っているのには明確な理由があります。IT業界の人材不足が深刻化している現在、スキルを持つエンジニアへの需要は年々高まっており、これは新人エンジニアにとって大きなチャンスとなっています。
IT業界の人材不足が新人エンジニアにもチャンスをもたらす
経済産業省の「IT人材需給に関する調査」によると、2030年には最大で79万人のIT人材が不足すると予測されています。このような状況下では、企業は即戦力だけでなく、将来性のある新人エンジニアにも仕事を依頼する傾向が強まっています。
実際に副業市場を見ても、「新人可」「未経験歓迎」といった案件が増加しており、入社1年目のエンジニアでも十分に受注可能な仕事が豊富に存在します。特にWebサイト制作やWordPressカスタマイズなどの案件は、基本的なHTML/CSSの知識があれば対応可能で、新人エンジニアの副業デビューに最適です。
本業とのスキル向上の相乗効果
新人エンジニアが副業を行う最大のメリットは、本業では触れることのない技術に挑戦できることです。会社では特定の技術スタックに限定されがちですが、副業では様々なプロジェクトに関わることで技術の幅を広げることができます。
例えば、本業でJavaを使っている新人エンジニアが、副業でReact案件に取り組むことで、フロントエンド技術も習得できます。このようなスキルの多様化は、将来的なキャリアアップにも大きく貢献し、転職時の市場価値向上にもつながります。
新人エンジニアが副業で得られる実際の収入相場
新人エンジニアの副業収入は、投入時間とスキルレベルによって大きく変わりますが、一般的な相場を把握しておくことは重要です。初めて副業を始める新人エンジニアの場合、月3万円から5万円程度から始まり、スキルと実績が蓄積されるにつれて月10万円以上を稼ぐことが可能になります。
特に土日を活用して副業に取り組む場合、週末だけでも月8万円程度の収入を得ることは十分に現実的です。さらに平日の夜間も活用できれば、月10万円から15万円の収入も視野に入ってきます。
新人エンジニアにおすすめの副業案件4つのカテゴリー
新人エンジニアが副業を始める際には、自分のスキルレベルと成長目標に合った案件を選ぶことが重要です。ここでは、新人エンジニアが取り組みやすい副業案件を4つのカテゴリーに分けて詳しく解説します。それぞれの特徴や必要なスキル、期待できる収入についても紹介します。
Web制作・フロントエンド系案件
Web制作関連の案件は、新人エンジニアが最も始めやすい副業の一つです。基本的なHTML、CSS、JavaScriptの知識があれば対応可能な案件が多く、学習コストも比較的低いのが特徴です。
LP(ランディングページ)制作
LPの制作は新人エンジニアに最も人気の高い副業案件です。1ページ完結型のWebサイトで、比較的シンプルな構成のため初心者でも取り組みやすく、1件あたり3万円から10万円程度の報酬が期待できます。
デザインカンプからのコーディングが主な作業となり、レスポンシブ対応やお問い合わせフォームの設置など、実用的なスキルを身につけることができます。継続案件につながりやすく、安定した収入源として確立できる可能性も高いのが魅力です。
WordPress サイト構築
WordPressを使ったWebサイト構築も新人エンジニアに適した案件です。企業の公式サイトや個人ブログの制作依頼が多く、テーマのカスタマイズからオリジナルテーマの開発まで幅広い案件があります。
初心者向けの案件では5万円から15万円程度、カスタム投稿タイプやプラグイン開発まで含む案件では20万円を超える報酬も珍しくありません。WordPressは市場シェアが高いため、習得すれば長期的に安定した案件受注が期待できます。
アプリ開発・プログラミング系案件
プログラミングスキルを活かしたアプリ開発案件は、新人エンジニアのスキルアップに最適です。本業で学んだ技術を活用しながら、新しい分野にも挑戦できる貴重な機会となります。
小規模Webアプリケーション開発
ToDoアプリや家計簿アプリなど、比較的シンプルな機能のWebアプリケーション開発案件は新人エンジニアにとって絶好の学習機会です。Ruby on RailsやLaravel、Node.jsなど、様々な技術スタックでの開発経験を積むことができます。
報酬は機能の複雑さによって大きく変わりますが、基本的なCRUD機能を持つアプリで10万円から30万円程度が相場です。データベース設計からフロントエンド実装まで一通りの開発工程を経験できるため、エンジニアとしての総合的なスキル向上に大きく寄与します。
モバイルアプリ開発
iOSやAndroidアプリの開発案件も新人エンジニアにとって魅力的な選択肢です。SwiftやKotlin、React NativeやFlutterなどのクロスプラットフォーム開発技術を学ぶ良い機会となります。
個人開発者向けのシンプルなアプリから、企業の業務効率化を目的としたアプリまで案件の幅は広く、報酬も15万円から50万円程度と高額になることが多いのが特徴です。アプリストアでの公開経験は、エンジニアとしてのポートフォリオにも大きく貢献します。
データ処理・自動化系案件
プログラミング初心者でも比較的取り組みやすく、実用性が高いのがデータ処理や作業自動化の案件です。PythonやVBAなどの知識があれば対応可能で、クライアントの業務効率化に直接貢献できるやりがいのある仕事です。
Excel VBA・Google Apps Script開発
Excel VBAやGoogle Apps Scriptを使った業務自動化案件は、新人エンジニアでも高い成果を上げやすい分野です。経理処理の自動化、レポート生成、データ集計など、多くの企業が抱える課題を解決できます。
1件あたり3万円から15万円程度の報酬で、作業時間も比較的短いため効率的に収入を得ることができます。継続的なメンテナンス契約につながることも多く、安定した収入源として期待できます。
Webスクレイピング・データ収集
Webサイトからのデータ収集や価格監視システムの構築など、スクレイピング技術を活用した案件も増加しています。PythonのBeautiful SoupやSeleniumなどのライブラリを使用し、定期的なデータ収集を自動化する仕事です。
技術的な難易度はそれほど高くありませんが、法的な配慮や倫理的な判断が必要な場面もあるため、しっかりとした知識を身につけることが重要です。報酬は5万円から20万円程度で、継続案件になりやすいのが特徴です。
技術サポート・メンテナンス系案件
既存システムのメンテナンスや技術サポート業務は、新人エンジニアが実務経験を積みながら安定した収入を得られる副業として注目されています。緊急性が低く、自分のペースで作業できる案件が多いのも魅力です。
WordPress保守・運用サポート
既存のWordPressサイトの保守管理や運用サポートは、新人エンジニアが継続的な収入を得やすい案件の一つです。プラグインの更新、セキュリティ対策、バックアップ作業、軽微な修正作業などが主な業務となります。
月額1万円から5万円程度の継続契約が一般的で、複数のクライアントと契約することで安定した収入基盤を築くことができます。技術的な負荷も軽く、本業に支障をきたさずに続けられるのが大きな魅力です。
技術記事執筆・技術ブログ運営
プログラミング技術や開発ツールに関する記事執筆も新人エンジニアに適した副業です。自分が学んだ技術を整理・アウトプットしながら収入を得ることができ、個人ブランディングにもつながります。
企業メディアへの寄稿であれば1記事5,000円から2万円程度、個人ブログの広告収入であれば月1万円から10万円程度の収入が期待できます。継続的に取り組むことで、ライティングスキルと技術知識の両方を向上させることができます。
副業案件を効率的に獲得する5つの方法
新人エンジニアが副業で成功するためには、適切な案件獲得ルートを確保することが不可欠です。ここでは、実際に多くの新人エンジニアが活用している案件獲得方法を5つ紹介し、それぞれのメリットと具体的な活用法について詳しく解説します。
クラウドソーシングプラットフォームの活用
クラウドソーシングは新人エンジニアが最も手軽に始められる案件獲得方法です。登録から案件応募まで全てオンラインで完結し、実績がない状態からでも案件を受注できる可能性があります。
主要プラットフォームの特徴と活用法
ランサーズは国内最大級のクラウドソーシングサイトで、Web制作からシステム開発まで幅広い案件が掲載されています。新人エンジニア向けの「簡単作業」カテゴリーもあり、HTML/CSSコーディングなどの案件から始めることができます。提案時には、学習経験や個人プロジェクトをアピールポイントとして記載することで受注率を向上させることができます。
クラウドワークスは案件数が豊富で、特にWordPress関連の案件が多いのが特徴です。「コンペ」形式の案件では、新人でも優秀な提案ができれば高額案件を受注できる可能性があります。プロフィールページの充実と、過去の学習成果物の掲載が重要なポイントとなります。
ココナラは自分のスキルを商品として出品できるプラットフォームです。「HTMLコーディング 1ページ5,000円」「WordPressカスタマイズ 1時間3,000円」といった形で具体的なサービスを出品し、購入者を待つ形式です。価格設定が自由にできるため、実績を積みながら徐々に単価を上げていくことができます。
フリーランス向けエージェントサービス
フリーランス向けのエージェントサービスは、新人エンジニアでも比較的高単価の案件にアクセスできる可能性があります。エージェントが案件とエンジニアのマッチングを行うため、自分で営業をかける必要がなく、技術面に集中できるのが大きなメリットです。
レバテックフリーランスは業界最大級のIT系フリーランスエージェントで、週2日から働ける案件も多数取り扱っています。経験年数が浅い場合でも、スキルマッチする案件があれば紹介してもらえる可能性があります。また、税務サポートや各種保険への加入支援など、フリーランスとして働く上でのサポートも充実しています。
ITプロパートナーズは週2日や週3日勤務の案件に特化したエージェントです。新人エンジニアが本業と両立しながら副業を行うのに最適で、リモートワーク案件も豊富に取り扱っています。エンド直案件が多いため、比較的高単価での契約が期待できます。
IT業界の年収は職種によって大きく異なる
マイナビエージェントのデータによると、IT業界全体の平均年収は427万円です。ただし職種や経験によって、年収は大きく異なります。ここでは、IT業界の中で平均年収の高い業種をいくつか紹介します。
職種名 | 平均年収 |
---|---|
プロジェクトマネージャー(オープン・WEB) | 670万円 |
プリセールス | 599万円 |
社内システム企画 | 512万円 |
サーバーエンジニア | 462万円 |
システムエンジニア(制御・組み込み) | 455万円 |
またマイナビエージェントのデータを基に、IT業界の年代別年収を紹介します。
年代 | 平均年収 |
---|---|
20歳~24歳 | 307万円 |
25歳~29歳 | 373万円 |
30歳~34歳 | 449万円 |
35歳~39歳 | 528万円 |
IT業界は未経験から挑戦する場合でも、年収の高い職種や企業を選択してスキルや実績を着実に積み上げていけば、大幅な年収アップが実現可能です。
未経験から転職しやすいIT業界の職種4選
IT業界の仕事には専門的な知識やスキルが求められますが、高まる需要に対応するため未経験採用も行われています。とはいえ、高度な専門知識が求められる職種にすぐにチャレンジできるわけではありません。転職準備として知識やスキルを身につけたり、入社後に研修を受けたりしてスキルレベルを高めていくことが必要です。ここでは、未経験からチャレンジしやすいIT職種を紹介します。
エンジニアやプログラマー
多種多様なIT職種の中で、比較的未経験から転職しやすいのはソフトウェア業界のプログラマーやシステムエンジニア(SE)、ネットワークエンジニアといわれています。これらの職種はシステム構築に欠かせない職種のため需要が高く、「未経験可」の求人も多く出ているからです。
「実務経験がなくても大丈夫なのだろうか」と心配されるかもしれませんが、未経験者を迎え入れている企業の多くは入社後の研修を用意しています。その辺りも事前に確認してみるとよいでしょう。
IT営業
ハードウェアやソフトウェアといったIT製品・サービス関連の営業をIT営業と呼びます。クライアントのビジネスを促進するため、または問題を解決するために最適なツールやシステムを提案するのが仕事です。
自社の製品やサービスに関する知識だけでなく、IT全般に関する知識、クライアントの要望をくみ取る能力、分かりやすく説明するスキルなども必要とされます。人とのコミュニケーションが得意な方におすすめの職種です。
IT事務
IT事務はITエンジニアのサポートをする職種です。専門的な知識は必要とされていませんが、事務作業に必要なMicrosoft ExcelやMicrosoft Wordの基本スキル、タイピング技術、ビジネスマナーなどは必要です。IT業界を知るという意味では、チャレンジしやすい職種といえるでしょう。業務を通じて知識の幅を広げていけるため、別のIT職種へチャレンジする足掛かりにもなります。
テクニカルサポート
テクニカルサポートは、自社製品やサービスに関する技術的な問い合わせに対応します。クライアントと直接対話する形での対応になるため、カスタマーサポートのオペレーター経験がある人などは有利です。クライアントの要望をくみ取る能力や、順序立てて分かりやすく説明するスキルも求められます。
IT関連の基本スキルが必要であることに加え、転職後も勉強を続けて自分をアップデートしていかなければならない職種であることは理解しておきましょう。
未経験からIT業界への転職を成功させるためのポイント
未経験からでも条件に合うIT企業を探して転職を成功させたいと考えている場合は、ここで紹介するポイントを重視して準備を始めてみましょう。特に志望動機や自己PRでは、未経験だからといって何もアピールしないのではなく、これまでの経験を基に自分を採用するメリットを企業へうまく伝える必要があります。それぞれの例文も紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
未経験者を募集している求人を探す
未経験からIT業界へ転職するには、未経験者を募集する求人を探すことが鍵となります。IT業界では、技術進化による需要拡大のため、多くの企業が新しい人材の参入を求めています。未経験者でも挑戦できる職種は多々ありますが、サポート・ヘルプデスクやインフラエンジニアなどのように、業務がマニュアル化されている職種は特に未経験者向けです。
さらに、転職エージェントを活用することで、未経験者向けの求人情報を効率的に探せます。
教育制度の有無を確認して企業を選ぶ
未経験からIT業界へ転職する場合、教育制度の充実度を確認しておいたほうが安心です。たとえば大企業の場合、研修内容やスケジュールなどの骨組みが整っている傾向にあります。
逆にベンチャー企業だと研修内容が確立しておらず、社員の働きを見て学ぶ姿勢を求められるケースがあります。入社してまもなくの状態で、即戦力としての働きを求められる可能性もあるでしょう。スキルを学んでから実践していきたい方は、教育制度の有無と内容まで把握してから転職先を決めることをおすすめします。
IT業界に役立つ資格を取得する
IT業界未経験者の場合、ITスキル習得に向けて勉強している姿勢を見せるため、以下のような資格を取得するのがおすすめです。
- ITパスポート
- 基本情報技術者試験
- マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
- 応用情報技術者試験
また以下のようなスキルを持っている場合、未経験でもIT業界で活躍できる可能性が高いといえます。
- 論理的思考力
- プログラミングスキル
- コミュニケーション能力
- プレゼンスキル
- 資料作成能力
- 英語力
IT業界では、物事を筋道立てて考え、プログラミングで形にしていく力が求められます。また、チームやクライアントとの話し合いを進めていく中で、分かりやすく伝える力も必要です。IT業界の最新情報は英語圏から発信されるケースも多いため、英文を読み解く語学力があるとなおよいでしょう。
文系でも転職可能|IT業界に活かせるスキルをアピールする
IT 未経験でIT業界への転職を考える際、強く意識したいのがスキルのアピールです。多くのIT企業では、技術的なバックグラウンドよりもビジネススキルやコミュニケーション能力を重視する傾向があります。
たとえば、パソコンスキルとしてMicrosoft ExcelやMicrosoft Wordを使いこなせることはIT業界でも役立ちます。また、論理的に物事を考えるためのロジカルシンキングも重要です。プロジェクトの進行を支える役割を担うときには、複雑な問題を分解して解決策を考える力が問われるからです。
また、IT業界はチームでの協働やクライアントとの密接なコミュニケーションが多いため、スムーズな意思疎通を図るためのコミュニケーション能力も評価されます。このように、文系理系にかかわらず、既存のスキルと意欲をアピールすることで、IT業界での新しいキャリアを切り開くことが可能です。
【例文あり】志望動機を明確にしておく
未経験からIT業界への転職を成功させるために、志望動機の内容はじっくり考えて準備しておきましょう。アピールできる専門的なスキルがないからこそ、「なぜIT業界で働きたいのか」という理由を明確に伝えると、採用につながりやすくなります。押さえておきたいポイントは、下記のとおりです。
- 身につけたいスキルや目指すポジションなど目標を伝える
- 仕事への興味や関心を積極的に伝えて入社意欲の高さを示す
- 自分自身のエピソードを盛り込む
3つのポイントを基に、職種別の例文を2つ紹介します。
プログラマー
【例文】 現在はものづくりを行う会社で働いておりますが、アイデアを1から形にしていくことにやりがいを感じたため、プログラマーを希望いたしました。
現在はJavaやPythonを学んでおり、入社後も業務内容に応じて使用できる言語を増やしていく所存です。より高度なスキルを身につけ、将来的にはシステムエンジニアやITスペシャリストを目指したいと考えています。
システムエンジニア
【例文】 前職では、業務効率化のためSEの方と打ち合わせをする機会が多くありました。その中でITシステムの重要性を実感し、システムエンジニアになろうと決意いたしました。これまで営業職として「顧客の役に立つ仕事をしたい」と奮闘してまいりましたが、今後はIT業界の中でその思いを実現したいと考えております。
現在はJavaのプログラムについて勉強しており、自分の考えたシステムが形になっていく楽しさも実感しています。前職でのマネジメント経験も活かし、入社後はプロジェクトマネージャーを目指してスキルを磨いていく所存です。
上記に加えて、企業の魅力や特徴など、働きたいと思った理由を盛り込むとなおよいでしょう。
【例文あり】履歴書や面接での自己PRも重要
未経験からIT業界を目指す際、「ITのスキルはありません」とだけ伝えるのは避けたほうがよいでしょう。採用するメリットがないと企業側に判断される可能性があるためです。職種関係なく活かせるスキルや、入社前に取得した資格などを積極的にアピールしていきましょう。下記に、例文を紹介します。
プログラマー
【例文】 私の強みは、課題解決能力とコミュニケーション能力です。現在塾講師として働いており、生徒に積極的に話しかけて悩みをヒアリングし、どのような解決策があるか一緒に考えています。
目の前でトラブルが発生した際に、冷静かつ客観的に現状を分析し、最善の対処法を提案していく力は、プログラマーとしても活かせるのではないかと考えております。入社後はコミュニケーション能力を発揮し、チームで協力してひとつずつ成果を積み上げていけるよう努めていく所存です。
システムエンジニア
【例文】 私の強みは、常にチャレンジ精神を持って取り組む姿勢です。現職では、業務での反省点をまとめて次に活かすこと、必要なスキルは積極的に磨くことを心がけております。現在は、スクールに通いながらシステムエンジニアに求められる技術を習得しているところです。学習意欲の高さを活かし、貴社に最大限貢献できるよう努めます。
転職エージェントを活用した準備がおすすめ
未経験からIT業界への転職を成功させるためには、転職エージェントを活用して準備を進める方法をおすすめします。転職エージェントを利用する大きなメリットは、転職希望者の適性や経験に合った企業を紹介してくれる点です。
また転職のプロが志望動機の書き方や面接のアドバイス、転職後のアフターフォローなどをしてくれるサービスもあります。IT業界は専門性が高いため、まったくの未経験者が個人で行う転職活動には限界があるでしょう。これらのサービスは無料で受けられるケースが多いため、うまく活用してみてください。
未経験からIT業界へ転職するメリット
まったくの未経験からIT業界へ転職するとなると、仕事を覚えるのに苦労することもあるでしょう。しかし未経験であっても、IT業界へ転職して得られる利点は十分あります。ここでは、未経験からIT業界へ転職するメリットを2つに分けて紹介します。
在宅勤務など自由度の高い働き方ができる場合も
IT業界の仕事は、基本的にインターネット環境が整っていればパソコンひとつで作業できます。そのため、在宅ワークやノマドワークなど場所を選ばない働き方が実現可能です。
また、個人作業が多い職種であれば周りと勤務時間を合わせる必要がないため、フレックスタイム制を導入している企業もあります。出産や子育てなどライフステージの変化に合わせて自由度の高い働き方を選択できる点は、IT業界へ転職するメリットといえます。
キャリアプランを立てやすい
IT業界で仕事をすると専門的なスキルを身につけられます。そのため、実績を活かして転職したりフリーランスとして独立したりと、キャリアプランを立てるうえでの選択肢が幅広い点は大きなメリットです。またひとつの業種にこだわるのではなく、担当できる業務を次々と広げていくことで年収アップを狙える可能性もあります。将来の目標を立てやすく、仕事に対するやる気にもつながるでしょう。
未経験からIT業界への転職はきつい?知っておきたい注意点
働き方の自由度が高く、専門的なスキルを磨けるIT業界に魅力を感じる方もいるでしょう。しかし、未経験から転職するとなると、大変な点があることも事実です。ここでは、IT業界へ転職したいと考える際に知っておきたい注意点を2つ紹介します。
未経験でも応募できる求人を自分で見つけるのは難しい
転職を希望する企業が決まっている場合は、採用ページから直接アクセスしてみるとよいでしょう。しかし企業の採用サイトは、キャリア採用や新卒採用の求人が多い傾向にあります。未経験からIT業界への転職を目指す場合は、ひとつずつ企業のホームページを検索していくのではなく、転職サイトや転職エージェントを活用する方法がおすすめです。
転職サイトや転職エージェントはインターネット環境さえあればいつでも自由に求人を検索でき、動画や画像も確認できるため企業のイメージが湧きやすいといえます。また転職サイトや転職エージェントは、無料でサービスを利用できる点もメリットです。
人員不足で業務量の負担が大きい可能性がある
IT業界は、人材が不足している企業も少なくありません。ひとりに課せられる業務量が多い企業に転職してしまうと、残業や休日出勤が必要となる可能性もあります。
思った以上に過酷さを感じ、「イメージと違った」「前職のほうがよかった」など後悔してしまうケースもあるでしょう。このような企業に転職しないためには、雇用条件を十分確認する、転職エージェントのキャリアアドバイザーに企業の内情を聞くなどの方法が有用です。
未経験からIT業界を目指す際に気になる疑問を解決
未経験からIT業界への転職を目指すために必要なポイントを理解したものの、細かい疑問が残っている方もいるでしょう。ここでは、副業やアルバイトからIT業界を目指す方法、フリーランスとしての独立やインターン情報などを紹介します。また、学歴が重視されるのかといった点も触れています。
副業やアルバイトから始められる?
未経験でIT業界の副業を始める場合、いきなり仕事を獲得するのは困難です。スクールに通ってスキルを磨いたり、一度IT業界に転職して実績を作ったりしてからのほうがスムーズにいく可能性は高いといえます。また企業のアルバイトであれば未経験でも採用してくれるケースは多々あり、実績作りにも向いています。
フリーランスとして活躍するには?
ITフリーランスは業務の幅が広く、需要も高いと考えられます。しかし未経験からいきなりフリーランスを目指すのは難しく、まずは実績や人脈作りを優先させるとよいでしょう。一度IT業界に転職して専門性を高め、そのスキルを基にフリーランスに転向したほうが、未経験で始めるより安定した収入を得られる可能性は高いといえます。
高卒でもIT業界を目指せる?
IT業界は需要が高く、また学歴より実績を重視する企業もあるため、大学や専門学校を卒業していない方でも採用される可能性は十分にあります。ただし、大卒レベルの数学知識が求められるシステム開発などの業種では、高卒だと採用時に不利になってしまう場合があるため注意が必要です。求人情報の内容をよく確認し、高卒でも応募できる業種を選択したほうが無難です。
未経験でもインターンを受けることは可能?
IT業界のインターンは、未経験でも受けられる可能性はあります。ただしほとんどの企業では、プログラミングなどのスキルを身につけていることが条件となるでしょう。まったくの未経験だと、まずひとつの言語を習得するまでに大幅な時間がかかってしまうためです。未経験でインターンに参加する場合も、独学やスクールである程度の知識は身につけておきましょう。
まとめ
未経験者がIT業界へ転職を目指す際には、具体的な職種や求められるスキル、資格の理解が重要です。また、教育制度が整った企業を選ぶことでスムーズな適応が可能になります。
未経験からIT業界への転職を成功させるには、未経験者を募集している求人を探すことが欠かせません。その際には、IT業界の転職事情に精通している転職エージェントが役立ちます。
マイナビITエージェントでは、専任のキャリアアドバイザーが未経験者を募集しているIT求人を紹介します。応募書類の添削や面接対策など転職を成功に導くサポートも充実しているため、未経験からIT業界を目指したいとお考えの方は、お気軽にご相談ください。