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副業プログラマーが本業エンジニアに転身する完全攻略法

この記事のまとめ

  • 副業プログラマーとして実績を積んだ経験は、本業エンジニアへの転職で大きな武器になる
  • ポートフォリオの作成と技術力の可視化が転職成功の鍵を握る
  • 副業での時間管理能力やクライアント対応経験は、企業から高く評価される

週末や空き時間を使って副業プログラマーとして活動している方の中には、「いつかは本業のエンジニアとして働きたい」という夢を抱いている方も多いのではないでしょうか。

実は副業での開発経験は、本業エンジニアへの転職において非常に強力なアピールポイントになります。ただし、効果的にその経験を伝え、企業側のニーズとマッチングさせるためには戦略的なアプローチが必要です。

今回は、副業プログラマーから本業エンジニアへの転身を成功させるための具体的な戦略と、転職活動で差別化を図るための実践的なノウハウを詳しく解説します。この記事を読めば、あなたの副業経験を最大限に活かした転職活動の進め方が明確になるでしょう。

IT業界とは?未経験でも転職可能?

IT業界は需要が高く、未経験でも比較的挑戦しやすい職種ですが、条件に合う転職先に入社できる可能性は年代によっても大きく異なります。たとえば、将来性を期待できることから若い年代を積極的に採用している企業は少なくありません。ここでは、未経験からIT業界への転職事情を年代別に紹介します。

未経験者に門戸を開くIT企業は増えている

厚生労働省の「労働経済動向調査(令和6年11月)」によれば、IT業界を含む情報通信業では人材不足に悩む企業が多く、その割合は55%に達しています。

この状況は、未経験者を積極的に採用する企業が増加している背景となっています。IT業界経験者だけでは補いきれない需要があるため、ポテンシャルややる気を重視する採用が広まりつつあります。そのため、未経験者であっても、ポテンシャルややる気をうまくアピールできれば、IT業界への転職は十分可能です。

とはいえ、人手の足りない企業ほど即戦力を求めているため、同じ未経験者でも業界知識を持っているほうが採用される可能性は高くなります。転職活動を始める前に、独学で学んだりスクールに通ったりして基本的な知識やスキルは身につけておくとよいでしょう。

20代は未経験・第二新卒でも採用されやすい

20代は、未経験でもIT業界へ転職しやすい傾向にあります。実績よりも、人柄とやる気が重視されるケースが多いためです。新卒だけでなく、3年程度社会人経験のある第二新卒も人材育成の手間が少し省けるとして採用されやすい点が特徴です。ただし20代後半になると、20代前半に比べて未経験採用枠が少し減ってしまったり、前職でのスキルなども選考基準に組み込まれたりする場合があります。

30代になると実績やスキルを活かした転職が増える

30代では、20代と比較して未経験採用枠が減る傾向にあり、前職での実績やスキルを活かした転職が一般的になっていきます。まったくの初心者からIT業界への転職を考えている場合は、Webコーダーなど未経験からも挑戦しやすい職種を選択するとよいでしょう。また転職前にスクールに通うなどして、知識やスキルをある程度身につけてアピールできるよう準備しておく方法も有用です。

40代は求人条件が厳しく転職活動が長期化する恐れが

40代に突入すると、未経験からIT業界への転職は厳しくなる傾向にあります。未経験者を募集する求人数が減り、自分の希望する年収や勤務先などの条件と一致した転職先を探すのが困難になるためです。40代でIT業界への転職に挑戦したい場合は、事前にスキルや知識の勉強しておくことが必須となるでしょう。

ただし、マネジメント経験など40代ならではの強みをアピールすると、採用につながりやすくなる可能性もあります。派遣社員やアルバイト、簡単な副業から始めて実績を積んだうえで正社員登用を目指す方法も有効です。

副業プログラマーが狙うべき職種とポジション

副業プログラマーが本業エンジニアへ転身する際には、これまでの経験を最大限に活かせる職種を選ぶことが重要です。副業での実績をアピールしやすい職種や、今後のキャリア形成に有利なポジションを把握しておきましょう。

特に副業経験者は、実務経験があるため即戦力として期待されるポジションを狙うことができます。以下では、副業プログラマーに特におすすめの職種を紹介します。

副業プログラマーにおすすめの職種

副業での実績をアピールしやすく、即戦力として評価されやすい職種を以下に紹介します。

フルスタックエンジニア

フルスタックエンジニアは、フロントエンドからバックエンドまで幅広く担当するエンジニアです。副業で様々な案件に携わってきた経験は、フルスタックエンジニアとしての適性を示す強力な証拠になります。

特にスタートアップ企業では、一人で多様なタスクをこなせるフルスタックエンジニアが重宝されています。副業で個人でプロジェクトを完了させた経験は、そのまま強みとしてアピールできます。

バックエンドエンジニア

バックエンドエンジニアは、サーバーサイドの開発を担当するエンジニアです。副業でAPI開発やデータベース設計の経験がある場合、即戦力として大きく評価されます。

特に、セキュリティやパフォーマンスを意識した開発経験があると、企業からの評価がさらに高まります。副業で実際のユーザーにサービスを提供してきた経験は、企業にとって非常に価値のあるものです。

フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアは、ユーザーが直接触れる部分の開発を担当します。副業でWebサイトやWebアプリケーションの開発経験がある場合、そのポートフォリオは強力な武器になります。

特にReact、Vue.js、Angularなどのモダンなフレームワークを使った開発経験があると、高く評価されます。また、UI/UXへの配慮ができることも重要なポイントです。

DevOpsエンジニア

DevOpsエンジニアは、開発と運用を統合し、システムのリリースを自動化・効率化する役割を担います。副業でCI/CDパイプラインの構築やインフラのコード化経験がある場合、非常に評価が高くなります。

Docker、Kubernetes、Terraformなどのツールを使った経験は、多くの企業が求めているスキルです。副業でこれらの技術を実践してきた経験は、大きなアドバンテージになります。

キャリアパスを考慮した職種選び

副業プログラマーが本業エンジニアへ転身する際には、将来的なキャリアパスも考慮した職種選びが重要です。

テックリード/リードエンジニア

テックリードは、技術的な意思決定を行い、チームの技術的方向性を導く役割です。副業で様々な技術的課題を解決してきた経験は、テックリードとしての適性を示します。

特に、技術選定やアーキテクチャ設計の経験があると、将来的にテックリードのポジションを狙いやすくなります。

プロジェクトマネージャー

副業でプロジェクト管理の経験がある場合、プロジェクトマネージャーへのキャリアパスも見えてきます。クライアントとの折衝、スケジュール管理、リソース配分などの経験は貴重です。

本業でのマネジメント経験と副業での技術的能力を組み合わせることで、優れたプロジェクトマネージャーになることができます。

副業プログラマーが目指すべき年収レンジ

副業プログラマーが本業エンジニアへ転身する際、どの程度の年収を目指すべきかを把握しておくことは重要です。副業での実績を武器に、適切な年収交渉を行いましょう。

副業経験者の年収目安

副業でプログラミング経験がある場合、完全な未経験者よりも高い年収を期待できます。以下は、副業経験者が目指すべき年収の目安です。

経験・スキルレベル 目指すべき年収レンジ
副業経験1年未満 400-500万円
副業経験1-3年 500-600万円
副業経験3年以上 600-800万円
特定分野のスペシャリスト 800万円以上

これらの数値は、副業での実績、技術スタック、ポートフォリオの充実度によって変動します。

年収交渉のポイント

副業プログラマーが年収交渉をする際のポイントは以下の通りです。

第一に、副業での実績を具体的に数値化して提示しましょう。例えば、「副業で年間300万円の収入」「大15プロジェクトを成功裏に納品」など、具体的な数字は説得力があります。

第二に、本業での給与と副業収入の合計を考慮した交渉を行いましょう。すでに一定の収入を得ていることをアピールすることで、企業側の安心感につながります。

第三に、将来的な成長性をアピールしましょう。副業で幅広い技術に触れてきた経験は、今後の成長性を示す根拠になります。

副業プログラマーが転職活動を成功させるための戦略

IT業界の仕事には専門的な知識やスキルが求められますが、高まる需要に対応するため未経験採用も行われています。とはいえ、高度な専門知識が求められる職種にすぐにチャレンジできるわけではありません。転職準備として知識やスキルを身につけたり、入社後に研修を受けたりしてスキルレベルを高めていくことが必要です。ここでは、未経験からチャレンジしやすいIT職種を紹介します。

エンジニアやプログラマー

多種多様なIT職種の中で、比較的未経験から転職しやすいのはソフトウェア業界のプログラマーやシステムエンジニア(SE)、ネットワークエンジニアといわれています。これらの職種はシステム構築に欠かせない職種のため需要が高く、「未経験可」の求人も多く出ているからです。

「実務経験がなくても大丈夫なのだろうか」と心配されるかもしれませんが、未経験者を迎え入れている企業の多くは入社後の研修を用意しています。その辺りも事前に確認してみるとよいでしょう。

IT営業

ハードウェアやソフトウェアといったIT製品・サービス関連の営業をIT営業と呼びます。クライアントのビジネスを促進するため、または問題を解決するために最適なツールやシステムを提案するのが仕事です。

自社の製品やサービスに関する知識だけでなく、IT全般に関する知識、クライアントの要望をくみ取る能力、分かりやすく説明するスキルなども必要とされます。人とのコミュニケーションが得意な方におすすめの職種です。

IT事務

IT事務はITエンジニアのサポートをする職種です。専門的な知識は必要とされていませんが、事務作業に必要なMicrosoft ExcelやMicrosoft Wordの基本スキル、タイピング技術、ビジネスマナーなどは必要です。IT業界を知るという意味では、チャレンジしやすい職種といえるでしょう。業務を通じて知識の幅を広げていけるため、別のIT職種へチャレンジする足掛かりにもなります。

テクニカルサポート

テクニカルサポートは、自社製品やサービスに関する技術的な問い合わせに対応します。クライアントと直接対話する形での対応になるため、カスタマーサポートのオペレーター経験がある人などは有利です。クライアントの要望をくみ取る能力や、順序立てて分かりやすく説明するスキルも求められます。

IT関連の基本スキルが必要であることに加え、転職後も勉強を続けて自分をアップデートしていかなければならない職種であることは理解しておきましょう。

未経験からIT業界への転職を成功させるためのポイント

未経験からでも条件に合うIT企業を探して転職を成功させたいと考えている場合は、ここで紹介するポイントを重視して準備を始めてみましょう。特に志望動機や自己PRでは、未経験だからといって何もアピールしないのではなく、これまでの経験を基に自分を採用するメリットを企業へうまく伝える必要があります。それぞれの例文も紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。

未経験者を募集している求人を探す

未経験からIT業界へ転職するには、未経験者を募集する求人を探すことが鍵となります。IT業界では、技術進化による需要拡大のため、多くの企業が新しい人材の参入を求めています。未経験者でも挑戦できる職種は多々ありますが、サポート・ヘルプデスクやインフラエンジニアなどのように、業務がマニュアル化されている職種は特に未経験者向けです。

さらに、転職エージェントを活用することで、未経験者向けの求人情報を効率的に探せます。

教育制度の有無を確認して企業を選ぶ

未経験からIT業界へ転職する場合、教育制度の充実度を確認しておいたほうが安心です。たとえば大企業の場合、研修内容やスケジュールなどの骨組みが整っている傾向にあります。

逆にベンチャー企業だと研修内容が確立しておらず、社員の働きを見て学ぶ姿勢を求められるケースがあります。入社してまもなくの状態で、即戦力としての働きを求められる可能性もあるでしょう。スキルを学んでから実践していきたい方は、教育制度の有無と内容まで把握してから転職先を決めることをおすすめします。

IT業界に役立つ資格を取得する

IT業界未経験者の場合、ITスキル習得に向けて勉強している姿勢を見せるため、以下のような資格を取得するのがおすすめです。

  • ITパスポート
  • 基本情報技術者試験
  • マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
  • 応用情報技術者試験

また以下のようなスキルを持っている場合、未経験でもIT業界で活躍できる可能性が高いといえます。

  • 論理的思考力
  • プログラミングスキル
  • コミュニケーション能力
  • プレゼンスキル
  • 資料作成能力
  • 英語力

IT業界では、物事を筋道立てて考え、プログラミングで形にしていく力が求められます。また、チームやクライアントとの話し合いを進めていく中で、分かりやすく伝える力も必要です。IT業界の最新情報は英語圏から発信されるケースも多いため、英文を読み解く語学力があるとなおよいでしょう。

文系でも転職可能|IT業界に活かせるスキルをアピールする

IT 未経験でIT業界への転職を考える際、強く意識したいのがスキルのアピールです。多くのIT企業では、技術的なバックグラウンドよりもビジネススキルやコミュニケーション能力を重視する傾向があります。

たとえば、パソコンスキルとしてMicrosoft ExcelやMicrosoft Wordを使いこなせることはIT業界でも役立ちます。また、論理的に物事を考えるためのロジカルシンキングも重要です。プロジェクトの進行を支える役割を担うときには、複雑な問題を分解して解決策を考える力が問われるからです。

また、IT業界はチームでの協働やクライアントとの密接なコミュニケーションが多いため、スムーズな意思疎通を図るためのコミュニケーション能力も評価されます。このように、文系理系にかかわらず、既存のスキルと意欲をアピールすることで、IT業界での新しいキャリアを切り開くことが可能です。

【例文あり】志望動機を明確にしておく

未経験からIT業界への転職を成功させるために、志望動機の内容はじっくり考えて準備しておきましょう。アピールできる専門的なスキルがないからこそ、「なぜIT業界で働きたいのか」という理由を明確に伝えると、採用につながりやすくなります。押さえておきたいポイントは、下記のとおりです。

  • 身につけたいスキルや目指すポジションなど目標を伝える
  • 仕事への興味や関心を積極的に伝えて入社意欲の高さを示す
  • 自分自身のエピソードを盛り込む

3つのポイントを基に、職種別の例文を2つ紹介します。

プログラマー

【例文】 現在はものづくりを行う会社で働いておりますが、アイデアを1から形にしていくことにやりがいを感じたため、プログラマーを希望いたしました。

現在はJavaやPythonを学んでおり、入社後も業務内容に応じて使用できる言語を増やしていく所存です。より高度なスキルを身につけ、将来的にはシステムエンジニアやITスペシャリストを目指したいと考えています。

システムエンジニア

【例文】 前職では、業務効率化のためSEの方と打ち合わせをする機会が多くありました。その中でITシステムの重要性を実感し、システムエンジニアになろうと決意いたしました。これまで営業職として「顧客の役に立つ仕事をしたい」と奮闘してまいりましたが、今後はIT業界の中でその思いを実現したいと考えております。

現在はJavaのプログラムについて勉強しており、自分の考えたシステムが形になっていく楽しさも実感しています。前職でのマネジメント経験も活かし、入社後はプロジェクトマネージャーを目指してスキルを磨いていく所存です。

上記に加えて、企業の魅力や特徴など、働きたいと思った理由を盛り込むとなおよいでしょう。

【例文あり】履歴書や面接での自己PRも重要

未経験からIT業界を目指す際、「ITのスキルはありません」とだけ伝えるのは避けたほうがよいでしょう。採用するメリットがないと企業側に判断される可能性があるためです。職種関係なく活かせるスキルや、入社前に取得した資格などを積極的にアピールしていきましょう。下記に、例文を紹介します。

プログラマー

【例文】 私の強みは、課題解決能力とコミュニケーション能力です。現在塾講師として働いており、生徒に積極的に話しかけて悩みをヒアリングし、どのような解決策があるか一緒に考えています。

目の前でトラブルが発生した際に、冷静かつ客観的に現状を分析し、最善の対処法を提案していく力は、プログラマーとしても活かせるのではないかと考えております。入社後はコミュニケーション能力を発揮し、チームで協力してひとつずつ成果を積み上げていけるよう努めていく所存です。

システムエンジニア

【例文】 私の強みは、常にチャレンジ精神を持って取り組む姿勢です。現職では、業務での反省点をまとめて次に活かすこと、必要なスキルは積極的に磨くことを心がけております。現在は、スクールに通いながらシステムエンジニアに求められる技術を習得しているところです。学習意欲の高さを活かし、貴社に最大限貢献できるよう努めます。

転職エージェントを活用した準備がおすすめ

未経験からIT業界への転職を成功させるためには、転職エージェントを活用して準備を進める方法をおすすめします。転職エージェントを利用する大きなメリットは、転職希望者の適性や経験に合った企業を紹介してくれる点です。

また転職のプロが志望動機の書き方や面接のアドバイス、転職後のアフターフォローなどをしてくれるサービスもあります。IT業界は専門性が高いため、まったくの未経験者が個人で行う転職活動には限界があるでしょう。これらのサービスは無料で受けられるケースが多いため、うまく活用してみてください。

未経験からIT業界へ転職するメリット

転職のメリット

まったくの未経験からIT業界へ転職するとなると、仕事を覚えるのに苦労することもあるでしょう。しかし未経験であっても、IT業界へ転職して得られる利点は十分あります。ここでは、未経験からIT業界へ転職するメリットを2つに分けて紹介します。

在宅勤務など自由度の高い働き方ができる場合も

IT業界の仕事は、基本的にインターネット環境が整っていればパソコンひとつで作業できます。そのため、在宅ワークやノマドワークなど場所を選ばない働き方が実現可能です。

また、個人作業が多い職種であれば周りと勤務時間を合わせる必要がないため、フレックスタイム制を導入している企業もあります。出産や子育てなどライフステージの変化に合わせて自由度の高い働き方を選択できる点は、IT業界へ転職するメリットといえます。

キャリアプランを立てやすい

IT業界で仕事をすると専門的なスキルを身につけられます。そのため、実績を活かして転職したりフリーランスとして独立したりと、キャリアプランを立てるうえでの選択肢が幅広い点は大きなメリットです。またひとつの業種にこだわるのではなく、担当できる業務を次々と広げていくことで年収アップを狙える可能性もあります。将来の目標を立てやすく、仕事に対するやる気にもつながるでしょう。

未経験からIT業界への転職はきつい?知っておきたい注意点

働き方の自由度が高く、専門的なスキルを磨けるIT業界に魅力を感じる方もいるでしょう。しかし、未経験から転職するとなると、大変な点があることも事実です。ここでは、IT業界へ転職したいと考える際に知っておきたい注意点を2つ紹介します。

未経験でも応募できる求人を自分で見つけるのは難しい

転職を希望する企業が決まっている場合は、採用ページから直接アクセスしてみるとよいでしょう。しかし企業の採用サイトは、キャリア採用や新卒採用の求人が多い傾向にあります。未経験からIT業界への転職を目指す場合は、ひとつずつ企業のホームページを検索していくのではなく、転職サイトや転職エージェントを活用する方法がおすすめです。

転職サイトや転職エージェントはインターネット環境さえあればいつでも自由に求人を検索でき、動画や画像も確認できるため企業のイメージが湧きやすいといえます。また転職サイトや転職エージェントは、無料でサービスを利用できる点もメリットです。

人員不足で業務量の負担が大きい可能性がある

IT業界は、人材が不足している企業も少なくありません。ひとりに課せられる業務量が多い企業に転職してしまうと、残業や休日出勤が必要となる可能性もあります。

思った以上に過酷さを感じ、「イメージと違った」「前職のほうがよかった」など後悔してしまうケースもあるでしょう。このような企業に転職しないためには、雇用条件を十分確認する、転職エージェントのキャリアアドバイザーに企業の内情を聞くなどの方法が有用です。

未経験からIT業界を目指す際に気になる疑問を解決

未経験からIT業界への転職を目指すために必要なポイントを理解したものの、細かい疑問が残っている方もいるでしょう。ここでは、副業やアルバイトからIT業界を目指す方法、フリーランスとしての独立やインターン情報などを紹介します。また、学歴が重視されるのかといった点も触れています。

副業やアルバイトから始められる?

未経験でIT業界の副業を始める場合、いきなり仕事を獲得するのは困難です。スクールに通ってスキルを磨いたり、一度IT業界に転職して実績を作ったりしてからのほうがスムーズにいく可能性は高いといえます。また企業のアルバイトであれば未経験でも採用してくれるケースは多々あり、実績作りにも向いています。

フリーランスとして活躍するには?

ITフリーランスは業務の幅が広く、需要も高いと考えられます。しかし未経験からいきなりフリーランスを目指すのは難しく、まずは実績や人脈作りを優先させるとよいでしょう。一度IT業界に転職して専門性を高め、そのスキルを基にフリーランスに転向したほうが、未経験で始めるより安定した収入を得られる可能性は高いといえます。

高卒でもIT業界を目指せる?

IT業界は需要が高く、また学歴より実績を重視する企業もあるため、大学や専門学校を卒業していない方でも採用される可能性は十分にあります。ただし、大卒レベルの数学知識が求められるシステム開発などの業種では、高卒だと採用時に不利になってしまう場合があるため注意が必要です。求人情報の内容をよく確認し、高卒でも応募できる業種を選択したほうが無難です。

未経験でもインターンを受けることは可能?

IT業界のインターンは、未経験でも受けられる可能性はあります。ただしほとんどの企業では、プログラミングなどのスキルを身につけていることが条件となるでしょう。まったくの未経験だと、まずひとつの言語を習得するまでに大幅な時間がかかってしまうためです。未経験でインターンに参加する場合も、独学やスクールである程度の知識は身につけておきましょう。

まとめ

未経験者がIT業界へ転職を目指す際には、具体的な職種や求められるスキル、資格の理解が重要です。また、教育制度が整った企業を選ぶことでスムーズな適応が可能になります。

未経験からIT業界への転職を成功させるには、未経験者を募集している求人を探すことが欠かせません。その際には、IT業界の転職事情に精通している転職エージェントが役立ちます。

マイナビITエージェントでは、専任のキャリアアドバイザーが未経験者を募集しているIT求人を紹介します。応募書類の添削や面接対策など転職を成功に導くサポートも充実しているため、未経験からIT業界を目指したいとお考えの方は、お気軽にご相談ください。

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