UI/UXデザイナーとして活躍している中で、「もっと技術的な部分に携わりたい」「プログラミングにも挑戦してみたい」と考えたことはありませんか。実は、デザインスキルを持つUI/UXデザイナーからフロントエンドエンジニアへの転職は、近年注目されているキャリアパスの一つです。
デザインセンスとユーザー体験への深い理解を持つあなたなら、フロントエンドエンジニアとして他の開発者にはない独自の価値を提供できるでしょう。ユーザー目線でのUI実装ができる技術者は、多くの企業で重宝されているのが現実です。
ところで、UI/UXデザイナーからフロントエンドエンジニアへの転職では、既存のデザインスキルをどのように活かすかが成功の鍵となります。この記事では、デザイナーの経験を武器にして年収1400万円クラスのフロントエンドエンジニアへと転身するための実践的な戦略をお伝えします。
この記事のまとめ
- UI/UXデザイナーのスキルはフロントエンド開発で強力な武器になる
- デザイン思考とプログラミングスキルの組み合わせで差別化が可能
- 段階的な学習アプローチで効率的にエンジニアスキルを習得できる
- ポートフォリオ制作とスキル証明が転職成功の決め手となる
なぜUI/UXデザイナーからフロントエンドエンジニアへの転職が注目されているのか
UI/UXデザイナーからフロントエンドエンジニアへの転職は、デジタル業界において非常に価値の高いキャリアチェンジとして認識されています。なぜなら、デザインとプログラミングの両方を理解できる人材は、現代のWeb開発現場で極めて重要な存在だからです。
実は、多くの開発現場では「デザイナーの意図が開発者に正確に伝わらない」「実装しやすさを考慮しないデザインが作られる」といった課題が頻繁に発生しています。UI/UXデザイナーの経験を持つフロントエンドエンジニアは、このような問題を根本的に解決できる人材として高く評価されているのです。
ところで、近年のフロントエンド技術の急速な進歩により、単純なコーディングスキルだけでは差別化が困難になってきました。そんな中で、ユーザー体験設計の知識とデザイン思考を持つエンジニアは、技術と表現力の両方を兼ね備えた稀有な存在として市場価値が急上昇しています。
デザイナー経験者が持つ独特の強み
UI/UXデザイナーとしての経験は、フロントエンドエンジニアになる際に以下のような独特の強みをもたらします。まず、ユーザー目線での思考が自然に身についていることです。多くのエンジニアが技術的な実装に集中する中、あなたは常に「このUIは本当にユーザーにとって使いやすいか」という視点でコードを書くことができます。
さらに、デザインシステムやコンポーネント設計への深い理解も大きなアドバンテージとなります。近年のフロントエンド開発では、再利用可能なコンポーネントの設計が重要視されており、デザイナーとしての経験があるからこそ、保守性と拡張性を兼ね備えたコンポーネント設計ができるのです。
市場での需要と年収相場
デザインスキルを持つフロントエンドエンジニアの市場価値は非常に高く、特にスタートアップから大手企業まで幅広い企業で重宝されています。2024年の転職市場データによれば、UI/UX経験を持つフロントエンドエンジニアの平均年収は800万円〜1400万円と、一般的なフロントエンドエンジニアより200万円〜400万円高い水準となっています。
これは、プロダクトの品質向上に直接貢献できる人材として、企業が高い評価を与えている証拠です。特に、ユーザー体験を重視するSaaS企業やEC事業会社では、このようなスキルセットを持つ人材への需要が急激に高まっています。
UI/UXデザイナーが身につけるべきフロントエンド技術スタック
UI/UXデザイナーからフロントエンドエンジニアへの転職を成功させるためには、戦略的な技術習得が不可欠です。ただし、すべての技術を一度に習得しようとするのは非効率的です。デザイナーとしての経験を活かしながら、段階的にスキルを積み上げていくアプローチが成功の鍵となります。
実は、多くのUI/UXデザイナーは既に、HTMLとCSSの基礎知識を持っています。プロトタイプ作成やデザインツールでの作業を通じて、Web標準への理解は想像以上に深いはずです。この土台を活かして、効率的にプログラミングスキルを伸ばしていくことが重要です。
そういえば、最近のフロントエンド開発では、デザイナーが使い慣れているFigmaやAdobe XDのプラグインを活用してコード生成する手法も普及してきました。これらのツールを活用することで、デザインからコードへの橋渡しがより自然に行えるようになっています。
第1段階:基礎的なプログラミングスキル
多くのUI/UXデザイナーは既にHTML・CSSの基礎知識を持っていますが、フロントエンドエンジニアとして活躍するためには、より深いレベルでの理解が必要になります。まず重要なのが、JavaScriptの習得です。現代のWebアプリケーション開発において、JavaScriptは避けて通れない技術であり、インタラクティブなユーザーインターフェースを実現するために必須のスキルです。
JavaScriptを学ぶ際は、まず基本的な文法から始めて、DOM操作、イベントハンドリング、非同期処理といった概念を順番に理解していくことが重要です。プログラミング未経験のデザイナーでも、Webページでのユーザーインタラクションを実装できるようになることで、デザインとプログラミングの境界が曖昧になり、より実装可能性を考慮したデザイン提案ができるようになります。
実は、多くの企業では「デザインも実装もできる人材」を強く求めています。これは、プロジェクトの進行効率が劇的に向上するためです。デザイナーが自分のアイデアをすぐに形にできることで、試行錯誤のサイクルが短縮され、より質の高いプロダクトを生み出すことができるのです。
第2段階:モダンフロントエンド技術
基礎的なJavaScriptに慣れてきたら、次に挑戦すべきはReact、Vue.js、Angularといったモダンなフロントエンドフレームワークの習得です。特にReactは現在最も需要が高く、多くの企業で採用されているため、優先的に学習することをおすすめします。
Reactの学習を進める中で、コンポーネント指向の設計思想を理解することが特に重要です。これは、UI/UXデザイナーとしてデザインシステムを構築してきた経験と非常に親和性が高く、デザイナー出身ならではの強みを発揮できる分野です。Atomic Designの考え方をコンポーネント設計に活かすことで、保守性の高いアプリケーションアーキテクチャを構築できるようになります。
そういえば、最近では多くの企業でデザイナーとエンジニアが共同でデザインシステムを構築するプロジェクトが増えています。このような場面で、両方の領域を理解できる人材は非常に価値が高く、プロジェクトの中核的な役割を担うことが期待されます。
第3段階:開発環境とツールチェーン
フロントエンドエンジニアとして本格的に活動するためには、開発環境の構築やビルドツールの理解も必要になります。Node.js、npm/yarn、webpack、Viteといったツールは、現代のフロントエンド開発には欠かせない存在です。
初めてこれらのツールに触れる際は、複雑に感じるかもしれませんが、実際には作業の自動化と効率化を目的としたものです。デザイナーがPhotoshopやFigmaでワークフローを最適化するのと同じように、エンジニアもツールチェーンを使って開発効率を向上させています。これらのツールを理解することで、チーム開発における生産性向上に貢献できるようになります。
また、バージョン管理システムのGitの習得も重要です。デザイナー時代にファイル管理で悩んだ経験があるなら、Gitによるバージョン管理の価値を理解しやすいでしょう。チーム開発では複数の開発者が同時に作業するため、適切なバージョン管理が不可欠です。
第4段階:実践的なプロジェクト経験
技術的な知識を身につけただけでは、実際の開発現場で通用するスキルとは言えません。学習した技術を組み合わせて、実際のプロダクトを作り上げる経験が必要です。ここで重要なのが、自分のデザイナーとしての経験を活かしたポートフォリオサイトの構築です。
単純な技術デモではなく、ユーザー体験を重視した実用的なWebアプリケーションを作成することで、技術力とデザイン力の両方をアピールできます。レスポンシブデザイン、アクセシビリティ配慮、パフォーマンス最適化といった要素も含めることで、総合的なフロントエンド開発スキルを証明できるでしょう。
デザイナー経験を活かした学習戦略
UI/UXデザイナーからフロントエンドエンジニアへの転職を成功させるためには、既存のデザインスキルを最大限活用した学習戦略が重要です。プログラミング完全初心者と異なり、あなたには既にWebに関する深い理解とユーザー視点での思考力があります。これらの強みを活かして、効率的にエンジニアスキルを身につけていきましょう。
デザインツールの知識をプログラミングに活かす
FigmaやAdobe XDでコンポーネントシステムを構築してきた経験は、Reactコンポーネントの設計において非常に有効です。デザインシステムで定義したボタン、カード、フォームなどの要素を、実際にコードで再現することから学習をスタートすることをおすすめします。
自分が過去に作成したデザインをHTML・CSS・JavaScriptで実装する練習を重ねることで、デザインから実装への変換プロセスが自然に身につきます。また、実装しながら「このデザインは技術的に難しい」「もっと実装しやすい表現方法がある」といった気づきも得られ、今後のデザインワークにも活かせるでしょう。
ところで、最近では多くの企業で「デザインエンジニア」という職種が注目されています。これは、デザインとエンジニアリングの境界を越えて活動する専門職で、まさにUI/UXデザイナー出身のフロントエンドエンジニアに最適なキャリアパスです。
プロトタイピングスキルの進化
デザイナー時代に培ったプロトタイピングスキルは、フロントエンド開発においても重要な武器となります。ClickやInVisionなどのツールでインタラクティブなプロトタイプを作成してきた経験があるなら、JavaScriptでの動的なUI実装も理解しやすいはずです。
プロトタイプでユーザーテストを繰り返してきた経験は、実際のWebアプリケーション開発においても活かせます。ユーザビリティを考慮したコード設計や、アクセシビリティに配慮した実装は、多くのエンジニアが苦手とする分野ですが、デザイナー出身であれば自然に対応できるでしょう。
ビジュアルデザインとコードの融合
CSS-in-JSやStyled Components、Tailwind CSSといった現代的なスタイリング手法は、デザイナーにとって理解しやすい技術です。色彩理論、タイポグラフィ、レイアウト設計の知識があれば、これらの技術を使ってより洗練されたユーザーインターフェースを実装できます。
IT業界の年収は職種によって大きく異なる
マイナビエージェントのデータによると、IT業界全体の平均年収は427万円です。ただし職種や経験によって、年収は大きく異なります。ここでは、IT業界の中で平均年収の高い業種をいくつか紹介します。
職種名 | 平均年収 |
---|---|
プロジェクトマネージャー(オープン・WEB) | 670万円 |
プリセールス | 599万円 |
社内システム企画 | 512万円 |
サーバーエンジニア | 462万円 |
システムエンジニア(制御・組み込み) | 455万円 |
またマイナビエージェントのデータを基に、IT業界の年代別年収を紹介します。
年代 | 平均年収 |
---|---|
20歳~24歳 | 307万円 |
25歳~29歳 | 373万円 |
30歳~34歳 | 449万円 |
35歳~39歳 | 528万円 |
IT業界は未経験から挑戦する場合でも、年収の高い職種や企業を選択してスキルや実績を着実に積み上げていけば、大幅な年収アップが実現可能です。
未経験から転職しやすいIT業界の職種4選
IT業界の仕事には専門的な知識やスキルが求められますが、高まる需要に対応するため未経験採用も行われています。とはいえ、高度な専門知識が求められる職種にすぐにチャレンジできるわけではありません。転職準備として知識やスキルを身につけたり、入社後に研修を受けたりしてスキルレベルを高めていくことが必要です。ここでは、未経験からチャレンジしやすいIT職種を紹介します。
エンジニアやプログラマー
多種多様なIT職種の中で、比較的未経験から転職しやすいのはソフトウェア業界のプログラマーやシステムエンジニア(SE)、ネットワークエンジニアといわれています。これらの職種はシステム構築に欠かせない職種のため需要が高く、「未経験可」の求人も多く出ているからです。
「実務経験がなくても大丈夫なのだろうか」と心配されるかもしれませんが、未経験者を迎え入れている企業の多くは入社後の研修を用意しています。その辺りも事前に確認してみるとよいでしょう。
IT営業
ハードウェアやソフトウェアといったIT製品・サービス関連の営業をIT営業と呼びます。クライアントのビジネスを促進するため、または問題を解決するために最適なツールやシステムを提案するのが仕事です。
自社の製品やサービスに関する知識だけでなく、IT全般に関する知識、クライアントの要望をくみ取る能力、分かりやすく説明するスキルなども必要とされます。人とのコミュニケーションが得意な方におすすめの職種です。
IT事務
IT事務はITエンジニアのサポートをする職種です。専門的な知識は必要とされていませんが、事務作業に必要なMicrosoft ExcelやMicrosoft Wordの基本スキル、タイピング技術、ビジネスマナーなどは必要です。IT業界を知るという意味では、チャレンジしやすい職種といえるでしょう。業務を通じて知識の幅を広げていけるため、別のIT職種へチャレンジする足掛かりにもなります。
テクニカルサポート
テクニカルサポートは、自社製品やサービスに関する技術的な問い合わせに対応します。クライアントと直接対話する形での対応になるため、カスタマーサポートのオペレーター経験がある人などは有利です。クライアントの要望をくみ取る能力や、順序立てて分かりやすく説明するスキルも求められます。
IT関連の基本スキルが必要であることに加え、転職後も勉強を続けて自分をアップデートしていかなければならない職種であることは理解しておきましょう。
未経験からIT業界への転職を成功させるためのポイント
未経験からでも条件に合うIT企業を探して転職を成功させたいと考えている場合は、ここで紹介するポイントを重視して準備を始めてみましょう。特に志望動機や自己PRでは、未経験だからといって何もアピールしないのではなく、これまでの経験を基に自分を採用するメリットを企業へうまく伝える必要があります。それぞれの例文も紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
未経験者を募集している求人を探す
未経験からIT業界へ転職するには、未経験者を募集する求人を探すことが鍵となります。IT業界では、技術進化による需要拡大のため、多くの企業が新しい人材の参入を求めています。未経験者でも挑戦できる職種は多々ありますが、サポート・ヘルプデスクやインフラエンジニアなどのように、業務がマニュアル化されている職種は特に未経験者向けです。
さらに、転職エージェントを活用することで、未経験者向けの求人情報を効率的に探せます。
教育制度の有無を確認して企業を選ぶ
未経験からIT業界へ転職する場合、教育制度の充実度を確認しておいたほうが安心です。たとえば大企業の場合、研修内容やスケジュールなどの骨組みが整っている傾向にあります。
逆にベンチャー企業だと研修内容が確立しておらず、社員の働きを見て学ぶ姿勢を求められるケースがあります。入社してまもなくの状態で、即戦力としての働きを求められる可能性もあるでしょう。スキルを学んでから実践していきたい方は、教育制度の有無と内容まで把握してから転職先を決めることをおすすめします。
IT業界に役立つ資格を取得する
IT業界未経験者の場合、ITスキル習得に向けて勉強している姿勢を見せるため、以下のような資格を取得するのがおすすめです。
- ITパスポート
- 基本情報技術者試験
- マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
- 応用情報技術者試験
また以下のようなスキルを持っている場合、未経験でもIT業界で活躍できる可能性が高いといえます。
- 論理的思考力
- プログラミングスキル
- コミュニケーション能力
- プレゼンスキル
- 資料作成能力
- 英語力
IT業界では、物事を筋道立てて考え、プログラミングで形にしていく力が求められます。また、チームやクライアントとの話し合いを進めていく中で、分かりやすく伝える力も必要です。IT業界の最新情報は英語圏から発信されるケースも多いため、英文を読み解く語学力があるとなおよいでしょう。
文系でも転職可能|IT業界に活かせるスキルをアピールする
IT 未経験でIT業界への転職を考える際、強く意識したいのがスキルのアピールです。多くのIT企業では、技術的なバックグラウンドよりもビジネススキルやコミュニケーション能力を重視する傾向があります。
たとえば、パソコンスキルとしてMicrosoft ExcelやMicrosoft Wordを使いこなせることはIT業界でも役立ちます。また、論理的に物事を考えるためのロジカルシンキングも重要です。プロジェクトの進行を支える役割を担うときには、複雑な問題を分解して解決策を考える力が問われるからです。
また、IT業界はチームでの協働やクライアントとの密接なコミュニケーションが多いため、スムーズな意思疎通を図るためのコミュニケーション能力も評価されます。このように、文系理系にかかわらず、既存のスキルと意欲をアピールすることで、IT業界での新しいキャリアを切り開くことが可能です。
【例文あり】志望動機を明確にしておく
未経験からIT業界への転職を成功させるために、志望動機の内容はじっくり考えて準備しておきましょう。アピールできる専門的なスキルがないからこそ、「なぜIT業界で働きたいのか」という理由を明確に伝えると、採用につながりやすくなります。押さえておきたいポイントは、下記のとおりです。
- 身につけたいスキルや目指すポジションなど目標を伝える
- 仕事への興味や関心を積極的に伝えて入社意欲の高さを示す
- 自分自身のエピソードを盛り込む
3つのポイントを基に、職種別の例文を2つ紹介します。
プログラマー
【例文】 現在はものづくりを行う会社で働いておりますが、アイデアを1から形にしていくことにやりがいを感じたため、プログラマーを希望いたしました。
現在はJavaやPythonを学んでおり、入社後も業務内容に応じて使用できる言語を増やしていく所存です。より高度なスキルを身につけ、将来的にはシステムエンジニアやITスペシャリストを目指したいと考えています。
システムエンジニア
【例文】 前職では、業務効率化のためSEの方と打ち合わせをする機会が多くありました。その中でITシステムの重要性を実感し、システムエンジニアになろうと決意いたしました。これまで営業職として「顧客の役に立つ仕事をしたい」と奮闘してまいりましたが、今後はIT業界の中でその思いを実現したいと考えております。
現在はJavaのプログラムについて勉強しており、自分の考えたシステムが形になっていく楽しさも実感しています。前職でのマネジメント経験も活かし、入社後はプロジェクトマネージャーを目指してスキルを磨いていく所存です。
上記に加えて、企業の魅力や特徴など、働きたいと思った理由を盛り込むとなおよいでしょう。
【例文あり】履歴書や面接での自己PRも重要
未経験からIT業界を目指す際、「ITのスキルはありません」とだけ伝えるのは避けたほうがよいでしょう。採用するメリットがないと企業側に判断される可能性があるためです。職種関係なく活かせるスキルや、入社前に取得した資格などを積極的にアピールしていきましょう。下記に、例文を紹介します。
プログラマー
【例文】 私の強みは、課題解決能力とコミュニケーション能力です。現在塾講師として働いており、生徒に積極的に話しかけて悩みをヒアリングし、どのような解決策があるか一緒に考えています。
目の前でトラブルが発生した際に、冷静かつ客観的に現状を分析し、最善の対処法を提案していく力は、プログラマーとしても活かせるのではないかと考えております。入社後はコミュニケーション能力を発揮し、チームで協力してひとつずつ成果を積み上げていけるよう努めていく所存です。
システムエンジニア
【例文】 私の強みは、常にチャレンジ精神を持って取り組む姿勢です。現職では、業務での反省点をまとめて次に活かすこと、必要なスキルは積極的に磨くことを心がけております。現在は、スクールに通いながらシステムエンジニアに求められる技術を習得しているところです。学習意欲の高さを活かし、貴社に最大限貢献できるよう努めます。
転職エージェントを活用した準備がおすすめ
未経験からIT業界への転職を成功させるためには、転職エージェントを活用して準備を進める方法をおすすめします。転職エージェントを利用する大きなメリットは、転職希望者の適性や経験に合った企業を紹介してくれる点です。
また転職のプロが志望動機の書き方や面接のアドバイス、転職後のアフターフォローなどをしてくれるサービスもあります。IT業界は専門性が高いため、まったくの未経験者が個人で行う転職活動には限界があるでしょう。これらのサービスは無料で受けられるケースが多いため、うまく活用してみてください。
未経験からIT業界へ転職するメリット
まったくの未経験からIT業界へ転職するとなると、仕事を覚えるのに苦労することもあるでしょう。しかし未経験であっても、IT業界へ転職して得られる利点は十分あります。ここでは、未経験からIT業界へ転職するメリットを2つに分けて紹介します。
在宅勤務など自由度の高い働き方ができる場合も
IT業界の仕事は、基本的にインターネット環境が整っていればパソコンひとつで作業できます。そのため、在宅ワークやノマドワークなど場所を選ばない働き方が実現可能です。
また、個人作業が多い職種であれば周りと勤務時間を合わせる必要がないため、フレックスタイム制を導入している企業もあります。出産や子育てなどライフステージの変化に合わせて自由度の高い働き方を選択できる点は、IT業界へ転職するメリットといえます。
キャリアプランを立てやすい
IT業界で仕事をすると専門的なスキルを身につけられます。そのため、実績を活かして転職したりフリーランスとして独立したりと、キャリアプランを立てるうえでの選択肢が幅広い点は大きなメリットです。またひとつの業種にこだわるのではなく、担当できる業務を次々と広げていくことで年収アップを狙える可能性もあります。将来の目標を立てやすく、仕事に対するやる気にもつながるでしょう。
未経験からIT業界への転職はきつい?知っておきたい注意点
働き方の自由度が高く、専門的なスキルを磨けるIT業界に魅力を感じる方もいるでしょう。しかし、未経験から転職するとなると、大変な点があることも事実です。ここでは、IT業界へ転職したいと考える際に知っておきたい注意点を2つ紹介します。
未経験でも応募できる求人を自分で見つけるのは難しい
転職を希望する企業が決まっている場合は、採用ページから直接アクセスしてみるとよいでしょう。しかし企業の採用サイトは、キャリア採用や新卒採用の求人が多い傾向にあります。未経験からIT業界への転職を目指す場合は、ひとつずつ企業のホームページを検索していくのではなく、転職サイトや転職エージェントを活用する方法がおすすめです。
転職サイトや転職エージェントはインターネット環境さえあればいつでも自由に求人を検索でき、動画や画像も確認できるため企業のイメージが湧きやすいといえます。また転職サイトや転職エージェントは、無料でサービスを利用できる点もメリットです。
人員不足で業務量の負担が大きい可能性がある
IT業界は、人材が不足している企業も少なくありません。ひとりに課せられる業務量が多い企業に転職してしまうと、残業や休日出勤が必要となる可能性もあります。
思った以上に過酷さを感じ、「イメージと違った」「前職のほうがよかった」など後悔してしまうケースもあるでしょう。このような企業に転職しないためには、雇用条件を十分確認する、転職エージェントのキャリアアドバイザーに企業の内情を聞くなどの方法が有用です。
未経験からIT業界を目指す際に気になる疑問を解決
未経験からIT業界への転職を目指すために必要なポイントを理解したものの、細かい疑問が残っている方もいるでしょう。ここでは、副業やアルバイトからIT業界を目指す方法、フリーランスとしての独立やインターン情報などを紹介します。また、学歴が重視されるのかといった点も触れています。
副業やアルバイトから始められる?
未経験でIT業界の副業を始める場合、いきなり仕事を獲得するのは困難です。スクールに通ってスキルを磨いたり、一度IT業界に転職して実績を作ったりしてからのほうがスムーズにいく可能性は高いといえます。また企業のアルバイトであれば未経験でも採用してくれるケースは多々あり、実績作りにも向いています。
フリーランスとして活躍するには?
ITフリーランスは業務の幅が広く、需要も高いと考えられます。しかし未経験からいきなりフリーランスを目指すのは難しく、まずは実績や人脈作りを優先させるとよいでしょう。一度IT業界に転職して専門性を高め、そのスキルを基にフリーランスに転向したほうが、未経験で始めるより安定した収入を得られる可能性は高いといえます。
高卒でもIT業界を目指せる?
IT業界は需要が高く、また学歴より実績を重視する企業もあるため、大学や専門学校を卒業していない方でも採用される可能性は十分にあります。ただし、大卒レベルの数学知識が求められるシステム開発などの業種では、高卒だと採用時に不利になってしまう場合があるため注意が必要です。求人情報の内容をよく確認し、高卒でも応募できる業種を選択したほうが無難です。
未経験でもインターンを受けることは可能?
IT業界のインターンは、未経験でも受けられる可能性はあります。ただしほとんどの企業では、プログラミングなどのスキルを身につけていることが条件となるでしょう。まったくの未経験だと、まずひとつの言語を習得するまでに大幅な時間がかかってしまうためです。未経験でインターンに参加する場合も、独学やスクールである程度の知識は身につけておきましょう。
まとめ
未経験者がIT業界へ転職を目指す際には、具体的な職種や求められるスキル、資格の理解が重要です。また、教育制度が整った企業を選ぶことでスムーズな適応が可能になります。
未経験からIT業界への転職を成功させるには、未経験者を募集している求人を探すことが欠かせません。その際には、IT業界の転職事情に精通している転職エージェントが役立ちます。
マイナビITエージェントでは、専任のキャリアアドバイザーが未経験者を募集しているIT求人を紹介します。応募書類の添削や面接対策など転職を成功に導くサポートも充実しているため、未経験からIT業界を目指したいとお考えの方は、お気軽にご相談ください。